ハワイのプレートランチには、必ずといっていいほど『マカロニサラダ』入っている。昨今の地産地消プームや健康ブームからグリーンサラダを選べる店もあるが、定番の付け合せといっても過言ではない『マカロニサラダ』が、なぜ入っているのだろうか?
その答えは、今から120年程前のハワイで暮らしていた移民の人々の暮らしの中にある。
砂糖産業が急速に発展した1860年代のハワイは、さとうきび畑の労働力不足が深刻だった。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、中国、日本、フィリピンなどの国々から、契約労働者として多くの移民を受け入れその労働力を補った。彼ら契約労働者の契約期間は三年間で、割り当てられたさとうきび畑から勝手に離れることがでなかった。1日の労働時間は10~12時間、賃金は$10程度だった。さとうきび畑には、馬に乗って畑を監視する“ルナ”とよばれる現場監督がいた。怠けていると怒鳴りつける恐ろしい存在だった。食事時間も制限されていたことから、過酷な労働に見合うカロリーを効率よく摂取するために多くの労働者が弁当箱に、高いカロリーの『マカロニサラダ』を入れていたといわれている。
今でもプレートランチに『マカロニサラダ』が入っているのは、その時代の名残りなのだ。ちなみにハワイ風の『マカロニサラダ』には、ポテトが入っている。
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