カフクのエビは、なぜ旨いのか?

2014.03.19

旅の楽しみは『観光・買い物・郷土料理』…ここハワイの郷土料理といえば…パッと思い付くのが、今から25年程前からガイドブックに掲載されているB級グルメ『カフクのガーリックシュリンプ』だ。

郷土料理の定義を『地域に根付いた産物を使い、地域独自の調理方法で作られ、地域興しのために作り上げ、当地グルメとして提供する料理(郷土料理大図鑑/PHP研究所)』とするならば『カフクのガーリックシュリンプ』は、間違いなくハワイの郷土料理だといえる。

『カフクのガーリックシュリンプ』は、オアフ島ノースショアのカフクに点在する屋台やランチワゴンや、数年前からハレイワやワイキキに出店したランチワゴンでも気軽にいただける。

郷土料理の定義に則り、オススメの店を挙げるなら、カフクの街道沿いにある『ロミーズ』だ。『ロミーズ』は、自らエビの養殖を行い、毎朝、海水エビと淡水エビを養殖池からひき揚げ、街道沿いにある店に出荷して『ガーリックシュリンプ』をして提供している。

なぜカフクのエビは、なぜ旨いのか?…店から車で5分程走った場所に養殖池があり、その池の近くにある養殖プールで、エビの卵や生後間もないエビを大切に育てている。エビは、生後1ヶ月でプールから池に移され、約4ヶ月の養殖期間を経て出荷される。そんな手間ひまに加えて、カフク一帯がサンゴでできた地盤で、ミネラル分を多く含んだ海水があるからだ。まさにカフクのエビの旨さは、カフクの海の恵みといえる。

カフクに根付いたエビを使い、カフクの屋台やランチワゴン独自の調理方法で作られ、カフクの名前を知らしめた当地グルメ『カフクのガーリックシュリンプ』は、B級グルメを代表する郷土料理といっても過言ではない。

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