いまや世界に名だたるグルメ・コーヒーとして知られているコナ・コーヒーは、日系移民たちの地道な努力とハードワークがあってこそ今があると言って過言ではありません。20世紀前半、ホルアロアからキャプテン・クックに至るコナ・コーヒーベルトには、個人でコーヒー農園を営む日系家族がたくさんありました。
そんな日系コーヒー農家の暮らしぶりを今に伝えるミュージアムが南コナにあります。コナ・コーヒー・リビング・ヒストリー・ファームがそれ。日系の内田さん一家の自宅とコーヒー農園をそのまま保存したミュージアムで、コーヒー豆の加工場、スレート葺きの家、畳の代わりにゴザを敷いた居間、かまどと土間の台所などに当時の家具がそのまま残されています。来場者は実際家の中にあがって、当時の生活を目の当たりにすることができます。台所では当時の食事のデモンストレーションなども行われて試食できることも。施設内には日本語のできるスタッフもいますが、早めに予約すれば、日本語ガイドのアレンジも可能です。
つましい暮らしの中で、創意工夫をしてたくましく生きて来た日系移民。ぜひ知っておきたいハワイの歴史のひとつです。
↓コナ・リビング・ヒストリー・ミュージアム
http://www.konahistorical.org/index.php/tours/kona-coffee-living-history-farm/
日本語ガイドのアレンジはgavin@konahistorical.rogまで英語のメールで。
写真提供:Kona Historical Society