パーホエホエとアア溶岩

2015.07.07

世界で一番活発といわれる活火山を持つハワイ島。地底から噴き出す溶岩で今も大きくなり続けているこの島は、黒々とした溶岩にいたるところ覆われていて、まさに火山の島です。

ところで、ひと口に溶岩といってもその表情は様々。地表に噴出した時の状況やガスの含有量などで、これが同じ火山の溶岩?!と驚くほど、いろいろな形状の溶岩があります。

そのうち一番代表的なのが、パーホエホエとアアという溶岩です。

パーホエホエはハワイ語でスムーズ、滑らかな、という意味。その通り滑らかで、縄を編んだような模様や、波のような形でドレープ状に広がる溶岩です。それとは対照的に、アアはゴツゴツと角ばり、鋭く尖っていています。アアはハワイ語で焼ける、火炎という意味を持ちますが、裸足でこのアア溶岩を踏むと、熱くていたくて「アッアッ」と思わず声がでるところからハワイアンはそう呼ぶようになったのだという説もあります。

鳥の名前などは、鳴き声をまねた音をそのまま使ったことも多かったハワイアンですから、あり得る説だと思うのですがどうでしょう?

いずれにしても、パーホエホエ、アアという言葉は、今ではこの形状の溶岩を現す地質学専門用語として、世界的に使われています。

写真:左側がパーホエホエ、右側がアア溶岩。こんなに形が違うのです

この記事に関連するタグ
ALOHA ʻĀina@Maui nui #7 Ebisu sama at Ma'alaea
ALOHA ʻĀina@Maui n…
2015.07.11
コラムの一覧
クムカヒ灯台の歴史
クムカヒ灯台の歴史
2015.06.16

「自然・名所」の最新コラム&ニュース