プナルウ・ブラックサンド・ビーチ

ビッグ・アイランドはハワイの他の島を全部足したよりも大きく、世界の気候帯13のうちの11がこの島の中だけで体験できるという、多様な自然に恵まれた島。

ビーチひとつをとっても、真っ白な砂浜のホワイトサンド・ビーチ、白いサンゴの砂利のビーチ、白砂・黒砂が混じったゴマシオ・ビーチ、ほんのり緑色のグリーンサンド・ビーチ、そして 真っ黒な砂のブラックサンド・ビーチなどさまざまです。

溶岩がくだけて出来る、真っ黒な砂が集まったブラックサンド・ビーチは、今もさかんに活動を続けるキラウエア火山がある島の南東部でよく見かける砂浜。水に濡れたところに太陽の光があたると、キラキラと輝いてまるで宝石のよう。とてもきれいな砂浜です。

中でも有名なのが、プナルウ・ブラックサンド・ビーチ。火山国立公園から車で40分ほど南にくだったところにあり、周囲はビーチパークになっていて、観光名所としても、地元の人たちの憩いの場としても人気のスポットになっています。 ハワイ島一日ツアーなどにも組み込まれているので、訪れたことがある方も多いかもしれませんね。

さて、このプナルウ・ビーチで、黒砂以外にもうひとつ有名なのがウミガメです。この周辺は絶滅危惧種のグリーン・シー・タートル(日本語ではアオウミガメ)を含め、ウミガメの生息地・産卵地になっていて、ビーチにあがってきてゆっくり日光浴したり、浅瀬で海藻を食んでいるカメの姿を間近で見かけることができるのです。時には写真のように、ツーリストと一緒になって日光浴しているような微笑ましい光景も。

ただ、ウミガメは人が近寄ってもあまり気にしていないように見えますが、実はとてもデリケート。ハワイでは、少なくとも５〜６m以上は距離を置かなければいけないという法律もあるのです。ビーチで発見しても、少し離れて観察したり、写真撮影はズームレンズを使ったりするなど、やさしい配慮をしたいものですね。