コナ・サンセットの美しさの秘密

四方を海に囲まれたハワイでは、水平線に沈むサンセットを眺められるのも魅力のひとつ。マウイ島ラハイナ・ハーバーの夕陽の美しさは有名ですし、オアフ島にはその名もサンセット・ビーチという場所まであります。

ここハワイ島では、カイルア・コナで見る夕陽が絶品。その名もコナ・サンセットと呼ばれています。ハワイの他の島では見られない様な鮮やかな色がその特徴で、ゴールド、ブラッド・オレンジ、そして紫と、光が織りなす複雑なグラデーションがそれは見事。

その美しさは多くのアーティストや写真家をも魅了したほどで、カイルア・コナのメインストリート添いにあるアートギャラリーを覗くと、コナ・サンセットを捉えたペイントや写真の作品をそこここで見かけます。

コナのサンセットがなぜ他と違うのか...その秘密は島の南東にあるキラウエア火山にあります。世界一活発といわれるキラウエアから上がる噴煙は貿易風に乗って西へと流れます。そしてこの火山灰を含んだ空気が届くと、コナの空はうっすらと霞がかかったようになるのです。夕暮れ時、横から太陽光が差し込むようになると、この霞（地元ではヴォグと呼ぶ）＊に光が乱反射し、とりわけ美しい色を創り出すというのです。

＊ヴォグvogは、火山volcanoからでた霧fogを掛けあわせてできた言葉