ハワイ島のヒロに、かわいいパンを売る店がある。店の名前は『ロウ・インターナショナル・フード』。パンの名前は『レインボーブレッド』。バナナ、グアバ、マンゴー、タロなど11種類の野菜や果物から絞ったジュースを使ったパンで、３種類のジュースを使いマーブルになったのが『レインボーブレット』。
レインボーブレッドの紫色にご注目。この色はタロイモから作られたもの。タロイモとは、古代ハワイから食されているハワイの伝統食材。そんなタロイモとハワイの関係について紐解いてみよう。
ハワイの歴史がはじまったとされる西暦500年から900年の間、マーケサスやタヒチの島々からポリネシア人が、ここハワイにやって来た。彼らは、家財道具、豚や鶏などの家畜、各種植物をアウトリガー付の大型カヌーに乗せて、太平洋を渡って来た。そのアウトリガーカヌーにタロイモが積み込まれていた。
タロイモは、ハワイ語では『カロ』といい、タロイモ畑のことを『ロイ』という。ハワイに定住したポリネシア人にとってタロイモは、栄養価も高い大切な主食だった。タロイモをすり潰し発酵させたものをポイ、タロイモの葉に鶏肉や豚肉、魚を包んで蒸したものをラウラウ、などなど様々な料理として食していた。タロイモの根で作った飲み物もる。このようにタロイモは、葉から根まですべて食用として使える食材だ。
そんなタロイモは、栄養価の高い健康食としてだけではなく、近年は、離乳食やダイエット食としても使われている。またタロイモを使った食品も多く、タロイモチップスがその代表的な商品だ。
フルーツ果汁たっぷりのやさしい甘みが絶品、ハワイ島のヒロ『ロウ・インターナショナル・フード』の『レインボーブレッド』をぜひ。（写真＝ハワイスタイル／枻出版社）
【ちょっとチェック】
ロウ・インターナショナル・フード
222 Kilauea Ave., Hilo
電話：808-969-6652
営業：9:00～20:00
休み：水曜
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