映画『ホノカア・ボーイ』の舞台となったハワイ島北部の町“ホノカア”。町の入口、19号線沿いに一軒のドライブインがある。名前は『テックス・ドライブイン』。この店の人気の逸品が、ハワイ島の名物の一つ、一度食べるとやみつきになる、四角い形をしたマラサダだ。モチモチとした食感、甘さ控えめ、１日3000個も売れるハワイ島の名物。
一般的なマラサダは、丸みを帯びた形だが、テックスのマラサダはきれいに成形された四角い形をしている。プレーンのほかにチョコやグアバやマンゴーがある。
マラサダは、ハワイの定番スイーツといわれるＢ級グルメ…なぜマラサダが、ハワイに定着したのかご存じだろうか。
マラザダの発祥の地は“ポルトガル”。オアフ島のある店の創設者の祖父母が、1882年に、ポルトガルからイギリス船のモナーク号に乗り、サトウキビ畑の労働者としてマウイ島にやって来た。マウイ島で生まれ育った創設者は、1946年に妻と一緒にオアフ島に移り住み、1952年に店をオープンさせた。そんなある日、創設者の母親が店でマラサダを売ることを提案した。キリスト教徒が多いポルトガル移民には、復活祭の40日前の『灰の水曜日』の前日『懺悔の火曜日』に、ラードや砂糖などを使い切るためにマラサダを作り、家庭で食べる習慣があった。そんなポルトガル移民の風習に従い、懺悔の火曜日にマラサダを販売したら大ヒット商品になった。それをきっかけにハワイ全島にマラサダが広がった。オアフ島のある店とは…そう『レナーズ・ベーカリー』だ。
形を変え、味を変え、食感を変え、ハワイのさまざまな店頭に並ぶマラサダ。ハワイ島でオアフ島で、お気に入りを見付けていてはいかが。（写真＝ハワイスタイル／枻出版社より）
【ちょっとチェック】
テックス・ドライブイン
45-690 Pakalana St., Honokaa
電話：808-775-0598
http://www.texdriveinhawaii.com/
営業：6:00～18:00
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