砂糖きび列車の歴史を偲ぶ博物館

2014.04.08

ハワイでは19世紀後半から20世紀前半にかけて、砂糖きび産業が多いに栄えました。自動車が普及していなかったこの時代、収穫された大量の砂糖きびや労働者を運ぶ手段として活躍したのが鉄道でした。

ハワイ島の東側、ハマクア・コーストを走るハイウェイ19号線は、元はこの鉄道の線路だったものです。1909年から1913年にかけて作られたこの鉄道路線は、いくつもの渓谷を越えなければいけないその地形から、たくさんの鉄橋やトンネルを作らなければならず、アメリカ内でも有数の建設費が掛かった鉄道なのだそうです。

しかしその功あり、線路は海岸沿いの高い場所を走る風光明媚な路線になりました。 海とジャングル、滝を眺めるながらの列車の旅は、産業・労働用としてだけでなく観光客にも人気となり、シーニック・エクスプレスとも呼ばれたそうです。

その鉄道の名残りや歴史を垣間みる事ができるのが、ラウパホエホエにあるトレイン・ミュージアム。もとの駅舎をそのまま博物館にしたもので、写真や資料、ビデオなどが公開されているほか、当時の駅長さんの暮らしぶりを再現した部屋、屋外には貨車や線路なども展示されています。注目なのはミュージアム前の歩道。周囲の歩道と比べてそこだけ急に高くなっていますが、これは当時のプラットフォームをそのまま使っているからなのです!

トレイン・ミュージアムは、ヒロから北へ車で約30〜40分ほど。ハイウェイ19号線沿いにあるのでドライブ途中に立ち寄ってみてはいかがでしょう。

ラウパホエホエ・トレイン・ミュージアム/LAUPAHOEHOE TRAIN MUSEUM
36-2377 Mamalahoa Hwy., Laupahoehoe
電話:808-962-6300
開館時間:10時〜17時
休日:木、土、日曜日、主な祝日(月〜水曜は予約すれば開館可)
入館料:$10、子供$5
http://www.thetrainmuseum.com/

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