桜といえば日本のイメージを代表する花。厳しい冬の寒さを乗り越えたあと、一斉に開花する桜の花は、日本の春の象徴ともいえますよね。
日系人が多いハワイでは、故郷をしのんでこの桜の木を植樹することも多かったようです。でも冬場の冷え込みが必要な桜は、常夏のハワイではなかなか根付くのが難しく、山桜に近いごく一部の種類のみが、比較的涼しい場所で育つことができました。
そんな桜並木を見ることができるのが、ハワイ島ワイメア。ハイウェイ19号線沿いにある、チャーチ・ロウ・パーク(教会通り公園)にたくさん植わっています。標高が800mほどで涼しいとはいえ、ワイメアの桜は日本に比べると開花がぐっとはやく、2月が花のシーズン。 今年はちょうど今が最盛期で、日本人から見ると、どちらかというと梅に似た枝振りの木に、濃いピンク色の花がたくさん咲いています。
そしてこの桜の開花に合せるように、2月初めには桜祭りが開かれます。“花見”だけでなく、餅つきや、茶の湯、和太鼓のパフォーマンスなど、日本の文化を紹介するこのお祭り、今年は2月1日に行われ、たくさんの人で賑わいました。
ところでワイメアの桜は、日本のソメイヨシノなどより長命なよう。もうしばらくはハワイの‘お花見’を楽しむことができそうです。