ハワイ島の南東、プナ地区にラバツリー・パークという公園があります。ラバ(lava)は英語で溶岩のこと。ツリー(tree)は木なので、つまり溶岩樹の公園ということになります。
溶岩樹とは、溶岩流が森林地帯を通った後に残される、柱のような形の岩。生きている木(特に太くて大きな木)は、幹の中に水分があるため、高温の溶岩流に触れてもすぐに燃えてしまわず、まとわりついた溶岩はそのまま冷えて鋳型のように固まってしまいます。溶岩に覆い尽くされた森のあとには、こうした溶岩樹がいくつも残り、異様ともいえる、不思議な風景をみることができます。
ラバ・ツリー・パークの溶岩樹は、1790年代の噴火でできたもの。 二百年以上を経た今も、ところどころにこの異形の岩は残っていて、訪れる人を驚かせてくれます。しかし森をなめつくす火山の力もパワフルなら、植物の治癒力も驚異的。一度はすべてが真っ黒な溶岩台地になったとは思えないほど、周囲はすっかり緑に包まれています。このラバ・ツリー・パークは、ドライブ途中に立ち寄るのに、ほどよいお散歩コース。舗装された遊歩道があり、20分程度で一周できます。
↓ラバ・ツリー州立公園のウエッブサイト(英語)
https://dlnr.hawaii.gov/dsp/parks/hawaii/lava-tree-state-monument/