昔から「一生に一度はお伊勢参り」といわれ、日本人に大切にされてきた伊勢神宮。この全国神社の本宗(総本山)は、今年、二十年おきに神社を立て替えるという式年遷宮を迎えています。この貴重な伝統行事を目の当たりにできるのは約四半世紀に一度とあって、今年はとりわけたくさんの人が「お伊勢さん」参拝に訪れていると聞きます。
日系人の多いハワイにも、神社がいくつか祀られています。遠く日本を離れ、異国の地で暮らす日本人にとって、神社は心の寄り場であり、仲間同士で集うコミュニティの場だったのでしょう。かつてはハワイ中で五十社以上、ハワイ島だけでも二十社近くもの神社があったそうです。
そんなハワイ島の総鎮守がヒロ大神宮。お伊勢さん内宮のご神体は、天照大御神ですが、ここヒロ大神宮も同様に天照大御神です。明治31年(1898)に創建され、現存する海外の神社の中で、最も歴史を持つお宮さんなのだそうです。場所はハワイ大学ヒロ校近く。参拝は自由で、拝殿は朝7時から夕方5時ぐらいまで開いています。おみくじや、レフアの花をあしらったハワイらしいお守り、破魔矢などもちゃんと用意されています。宮司の堀田(ほった)さんがいらっしゃる時は、気軽に声を掛けてくださることがあるので、ハワイの神社についてのお話など伺えるのも興味深いところ。
ヒロ大神宮、ハワイと日本の繋がりを感じることのできる静かな場所です。
↓ヒロ大神宮のフェイスブックページ
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