ハワイ島コナは、カメハメハ大王がハワイを統一した後、最初に首都として定めた場所でした。首都がホノルルに移った後は、20世紀の後半になるまで静かな漁村といった面持ちでしたが、その静かさと気候のよさが好まれたのか、ロイヤル・ファミリーはしばしば休暇に訪れていたそうです。
その王族たちの別荘だったのがフリヘエ・パレス。カイルア桟橋からほど近い海辺に建つこの小さな宮殿です。ハワイ島の知事だったジョン・アダムス・クアキニが1838年に住居として建て、以後親族だったロイヤル・ファミリーに代々受け継がれていきました。現在は博物館になっているので、私たちも当時のロイヤル・ファミリーの生活を偲ぶことができます。海に面した宮殿のバルコニーやガーデンにたつと、吹き抜ける潮風がとても心地いい!王族たちがなぜここを愛したのかがよくわかるような気がします。