夏のこの時期、マウイ島の東のハナに向かって、曲がりくねった道を運転していると、たまらなく良い香りが車窓から入ってきます。白や黄色のアワプヒ、ジンジャーの花が満開だからです。特にハナにさしかかる少し手前のナーヒクと呼ばれる地域に入ると香りが格段に強く、その香りに包まれると、もうすぐハナに着くのだなと安心するのは私だけではないはず。
ハワイには色も形も様々な数多くのアワプヒがありますが、この写真の種類のアワプヒは特に香りがよいので、歌に歌われ、フラで踊られ、レイになっているのを見かけることが多いです。白も黄色もすっきりとした甘く美しい香りですが、特に黄色の方が香りが強く、ナーヒクの地域に一面に生い茂るアワプヒ・メレメレ(黄色のアワプヒ)は、開花の時期になると、地域全体が香るほど。空気に、風に、雨に、アワプヒを感じて、思わずうっとりしてしまいます。
マウイ島のナーヒクを歌う、アンクル・マシュー・カララウの名曲「ナーヒク」は、今の時期にハナに向かう道の情景を、アワプヒ・メレメレとともに描いていますので、ハワイアン音楽やフラのお好きな方には是非一度、「ナーヒク」を聞きながら、夏にハナへのドライブを体験していただきたいものです!