ここ近年ハワイのアーティストたちがますます注目されている。ファッションやサーフブランド、フードビジネスとのコラボレーションや、世界中から注目されるノースショアでのサーフコンテストのポスター起用など、様々な機会でハワイ在住のアーティストたちの作品が目に触れられるようになった。新進気鋭アーティストたちが続々とハワイアートマーケットに参入し、その活躍がめざましい。そんなハワイ在住アーティストの中から、ユニークなスタイルを発信するサーフアーティストを紹介したい。
2015年からハレイワのザ・ビートボックス・カフェやダウンタウンのマニフェストで個展をおこない、じわじわと知名度を上げてきているアーティスト、スティーブン・キーン。
ペンシルバニア州出身のキーンは、フィラデルフィアの大学で芸術教育学を学び、ハワイに魅せられて移住を決意。移住後は小学生の美術の講師を務める傍ら、2013年よりホノルル版画クラブのメンバーとなり版画の魅力にとりつかれた。数ある版画技術の中でも特に木版画を得意とし、サーフィンが大好きなキーンは、愛する波を一筋づつ木に彫り込み作る作品を追求し続け、現代サーフアートの中でもユニークな存在として光っている。