THINGS@Maui nui #14 Pua Lokelani

2015.12.26

ハワイ州の花が黄色いハイビスカスであることはご存知の方も多いと思いますが、実は各島にもそれぞれの植物が島の象徴として決められています。マウイヌイでは、マウイ島はロケラニ、ラナイ島はカウナオア、モロカイ島はククイ、カホオラヴェ島はヒナヒナ。今回はロケラニについて、少し書いてみます。

ロケラニは小ぶりの少し濃めのピンクのバラ。Rosa Damascena。ピンク・ダマスク・ローズです。スペイン出生のバラで、1800年代にニューイングランドの船が持って来たとか、宣教師の女性が持って来たとか、いろいろな説があるようですが、1820年にカラカウア王がロケラニのレイを帽子につけたことが記録に残っているので、その時代にすでにロケラニはハワイにやってきていたわけです。

香りが高く、美しいロケラニは当時から大人気で、特にマウイ島のラハイナの各家庭の庭にたくさんのロケラニが花を咲かせ、マウイ・ローズというニックネームがついたそうです。ラハイナの他には、マウイ島高原のウルパラクア、カラカウア王が訪問したことでも知られるウルパラクア牧場の当時のオーナーであったマキー一家、マキー夫人が愛するロケラニが一面に咲き誇り、牧場はローズ牧場と呼ばれていたことは今も語り継がれています。

もともとバラが大好きな私、庭にバラを育ててはいますが、うむむむ、植物を育てるのは簡単ではありません。その試行錯誤が楽しかったりものするのですが、ロケラニがもっとマウイ島のあちこちで咲き誇ったらいいなと思い、日々努力です。島の花、空港や役所、各家庭の庭にもっと増えてほしいと、ロケラニ運動をまずは私に庭から!

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