10月の終わりのハロウィンの行事を終えると、12月のクリスマスに向けてホリデーの季節に向かいます。この時期の大きな祝日の一つに11月の第四木曜日、サンクス・ギビングデー、収穫感謝の祝日があります。国や地域によって祝う時期や祝い方に違いはありますが、秋を過ぎたあたりの時期にその年の収穫を祝ったり、一年間の労働をねぎらう習慣がある国は多いものです。
サンクス・ギビングデーはアメリカ合衆国の祝日でありますが、ハワイ文化のなかでも10月中旬から2月初旬にかけては、収穫や豊穣、雨、平和などを司るロノという神様がいる、マカヒキという時期になります。現在もマカヒキを祝う習慣は残っていますし、マカヒキの際に行っていたハワイの文化を豊にする習慣を現代にも残そうという目的によって、ハワイのそれぞれの島でアロハ・フェスティバルが行われています。
さて、マウイ島では恒例の巨大イムのチケットが販売開始。イムとはハワイで昔から使われていた調理法、焼き石を使って食べ物を蒸す調理法。通常一匹の豚にいくつかの芋類などが入る大きさなのですが、この巨大イムはハワイ語で一貫教育を受けるハワイアン・イマージョン・プログラム主催、50〜70家庭のターキーや豚肉、芋や魚などを、みんなで一度に調理しようというもの。私が覚えている限りではかれこれ8、9年は続いています。
ホリデーの時期は忙しくなるのですが、家族や友人が集まって食事をする機会も多くなるせいか、気持ちが華やぎますし、普段できない感謝の気持ちをお互いに表すよい機会。巨大イムで一度に調理、火を見張るために徹夜組も必要で、大量の石とバナナの幹が運ばれ、人手もかかるのですが、一緒に調理をするのも、調理をされた食べ物を食べるのも、ひと味の違いを出すように思います。