ラナイ島マネレ・ベイとフロポエ・ベイの間に突き出た岬の向こうにある、英語ではスイートハート・ロックと呼ばれている名勝、ハワイ語ではプウペへ、クパパウ・オ・プウペへ、プウペへのお墓。
プウペへはマウイ島の王家の子孫である酋長ウアウアの娘で、それはそれは美しい娘さんでした。プウペへは、ラナイ島の戦士マカケハウが功績を認められた褒美と同時に二人が一目惚れをして結ばれ、ラナイ島にやってきましたが、マカケハウはプウペへがあまりに美しく、あまりに深く愛していたために、他の人からしっかり匿うことにし、海沿いのマラウエアの洞窟に暮らすことにしました。
ある日マカケハウは、用事で山に出かけました。プウペへは洞窟のなかの水場を泳ぎ切ると行き着く、お気に入りの秘密の場所、休んだり、マカケハウのために食事を作ったりする場所にいました。ところが、嵐が突然やってきたのです。
嵐に気がついたマカケハウはものすごい速さで戻りはじめました。マラウエアの洞窟は嵐で海の水位があがると水没することを知っていたからです。しかし、戻ったときにはすでに遅く、プウペへがものすごい水が渦巻く洞窟のなかで命を失っているのを見つけます。マカケハウの嘆きは島中に伝わり、島の女性たちが作りたての白いカパ(布)を持ってやってきて、プウペへの体をくるみ、ガーデニアの花をしきつめた上に寝かせてくれました。