マラサダといえば、皆さんご存知のハワイのスイーツ、もともとはポルトガルの出身です。日本でもそうですが、大航海時代に進んだ航海技術を持っていた、スペインやオランダ、ポルトガルの文化は世界各地で見られます。
ポルトガルの移民がハワイに伝えたこのマラサダは今やなくてはならないローカルのおやつ。オアフ島のレナーズ、ハワイ島のテックスなどなど、各島の代表マラサダが挙げられるなか、いやいや、ここのマラサダの砂糖のまぶし具合が、あそこのマラサダの食感が、と論議は白熱するばかりでしょう。
さて、マウイ島のマラサダ、各ベーカリーでそれぞれの味を出しており、私は今日はこのマラサダの気分、持ち寄りのパーティーに持っていくときはあのマラサダ、という具合で使い分けてはいます。
ただ、時々無性に食べたくなるのは、熱々のマラサダ。ワイルクのホームメイド・ベーカリーでは、朝5時から午前9時、揚げたてを箱で買えるのです。注文してから揚げはじめるので、少し時間がかかるのですが、この出来立ての味にかなうものなしです。一口かじれば、湯気がでるマラサダ、店の外に出た途端に食べはじめている人を見かけると、うんうん、それこそが正しいマラサダの味わい方、と思ってしまいます。
ポルトガル出身のマラサダ、キリスト教国のポルトガルではイースターの前の40日間を祝うお祭りの間の、イースター直前の火曜日「告解の火曜日」はお祭りの終盤、食材の余りである砂糖やラードなどを処分するための残り物料理として作られる習慣からきたものだったようです。
マラサダを作って食べる火曜日を、マラサダの日と呼ぶようになり、ハワイでもイースターの前の火曜日には、ローカルが愛するマラサダが、歴史を語られつつ、山のように作られ、飛ぶように売れていくわけです。
熱々マラサダ、コーヒー。うーーーーん、魅惑的であります。
ホームメイド・ベーカリー/Home Maid Bakery
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