HO'OKIPA@Maui nui #7 Ma'alaea General Store

マウイ島の形は、ヒョウタンの形や女性の上半身などと言い表せることが多く、つまり、くびれがあることで知られています。西側のウェスト・マウイ・マウンテンこと、マウナ・カハーラーヴァイと、東側のハレアカラーが、古代には二つに離れたそれぞれの島で間には海があり、その後、地形の変化で海がなくなり一つの島となったと言われています。

島のくびれの北側がカフルイ空港、カフルイ港で、圧倒的に島の入り口となっていますが、南側にも港は存在します。南の港はマアラエア港というのですが、古代にはカヌーが行き来、近代では商業用の船、漁船の多くがここから出入りをし、1793年にはハワイ初到来した西欧人として知られる英国のジョージ・バンクーバー船長が、牛を運びこむために使った港としても記録に残されているほどです。現在は観光のための船、ディナー・クルーズ、ホエール・ウォッチング・ツアー、モロキニ島へのスノーケリング・ツアーなどの船の多くが使用している港として知られています。

そんなマアラエア港沿いに佇む、1910年創業のマアラエア・ジェネラル・ストア。港の移り変わりを眺めたり、強めのサウス・スウェルが入ったときには、サーファーが駆けつけるほどの速度感のある波、マアラエア・パイプラインが入ってくるのを見つめたり、季節になるとやってくるクジラを遠目にしてきたのでしょう。近年、ジェネラル・ストアが改装となり、店内もすっかりきれいになり、デリやカフェもすっかり今風、美味しいオーガニックのヘルシーフードから、人気のローカルフードのメニューが揃って様変わりしました。

でも、そんなメニューのなかに、しっかり残っているのが、ローカルの定番の赤いソーセージの入ったホットドッグ。グルメソーセージが王道を歩くなか、その正反対の存在の赤いソーセージのホットドッグは、少しのお金で腹ごしらえをするのにぴったりのメニューで、このジェネラル・ストアで気軽に買えるアイテム。それを見かけたときは、ちょっとホッとしたものです。

時間があるときに立ち寄りたくなるこのジェネラル・ストアで、強い日差しをさけ、ブランコになっている椅子に座って、アイス・コーヒーを飲みながら、港の過ごしてきた長い道のりを考える私でした。

マアラエア・ジェネラル・ストア/Ma'alaea General Store
132 MAALAEA ROAD WAILUKU, HI 96793
http://www.maalaeageneralstore.com/