ここ数年ハワイのファッションジュエリー業界で、従来のシルバーやゴールドを使ったハワイアンジュエリーや、シェルなどをアクセントにしたビーチジュエリーとは全く異なる新しいスタイルを目にする機会が増えてきた。そんな新進気鋭ジュエリーブランドの一つ、アートとジュエリーが融合した新感覚ブランド、フォテラ(Foterra)を紹介します。
写真とジュエリーが融合した新しいジュエリーのカタチ、Foterra
2018.06.23フォテラジュエリーは、デザイナーのモーガン・アスターンと写真家のジョシュ・アスターン夫婦が手がけるジュエリーブランド。ホノルルのアトリエで全て手作りして作られるメイドインハワイのブランドだ。
モーガンはもともとコスチュームデザイナーで、ホノルルの学校でアートやコスチューム製作を教える傍ら、2009年からジュエリー製作をスタート。ものづくりへの情熱とハワイの自然美からインスピレーションを受け、彼女の旧姓を使ったレーンタナー・デザイン(Lane Tanner Designs)というジュエリーブランドを立ち上げた。
当時から、モーガンのジュエリーは通常のジュエリーとは異なっていた。紙を使って他にはないユニークなジュエリーを手作りし、クラフトフェアやイベントで販売していたのだ。その後、夫であるジョシュのフォトグラフィーへの探求心に影響を受けて、彼がハワイで撮影したビーチやサンセットの写真を使ったジュエリーコレクションを思いついた。写真をプリントしてジュエリーの形に手作業でカット、ワイヤーと樹脂を使ってジュエリーを作る工程はハワイでは見たことのない方法だった。すぐにバイヤーの目に止まり、多くのショップで取り扱われるように。あっという間に人気ブランドへと成長した。
ブランドの急成長とともに、自宅にあった作業場からファッションインキュベーター(当時存在したハワイファッションデザイナーの卵やスターターたちをサポートする団体)のオフィスを間借りして、アシスタントを雇うように。そして現在はダウンタウンにオフィス兼アトリエを構え、レーンタナー・デザインは新ブランド、フォテラとして生まれ変わった。
フォテラは、「フォト(写真)」とラテン語で地球や大地を意味する「テラ(Terra)」を組み合わせて生まれた造語。ジョシュの写真だけにとらわれず、ハワイやアメリカ本土のフォトグラファーたちとのコラボレーションを始め、現コレクションではジョシュ以外に2名のフォトグラファーとのミニコレクションを発表。将来は、ハワイにこだわらず世界中の美しい写真を「身につけられるアート」としてジュエリーにしたいという夢がある。
偶然によって生み出された夫婦のコラボレーション。二人の強い情熱が実を結びビジネスとして成長を遂げ、本職が科学研究員だったジョシュは仕事を退職。今年からフルタイムでフォテラチームに参加することとなった。そして今秋、雪や秋の色彩をフィーチャーした初めての秋冬コレクションを発表する。ハワイから世界へ向けて発進しようと、着実に一歩一歩ステップアップしているフォテラ。まさに愛のパワー!今後の活動にも注目したい。
フォテラ/ Foterra
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