フアラライ山のお話

2016.01.12

カイルア・コナの街の背後に聳え、コナ・コーヒーの産地でもあるフアラライ山。マウナケア、キラウエアなど超ド級の高山や活火山が目立つ(?!)せいか、あまりその存在が話題にのぼることがないように思われます。

でも実は、フアラアイも2500メートルを越える立派な高山。200年以上静かにしているとはいえ、キラウエア、マウナロに続くハワイ島三番目の活火山です。ちなみに 最後に噴火したのは1801年。現フアラライ・リゾート周辺の溶岩大地はこのフアラライ最後の噴火によるものです。

フアラライの中腹から山頂に掛けては私有地でパブリックなトレイルがないので、山頂への登山は 一般的にはできないのは残念なところ。しかし一部のネイチャー・ツアー会社が、フアラライ中腹までの短いハイキングで、ここでしか見られないピットクレーター(200m以上も深く落ち込んだ火口で、ハワイ島ではここしかない)を見学させてくれるツアーを催行しています。
http://www.hawaii-forest.com/tours/kona-coffee-craters/ (ツアーは英語のみ)

フアラライという言葉はどこから来たのかははっきりしないようですが、地元のハワイアンの長老たちによると、伝説の勇者ハワイロアの妻の名前がフアラライだった、または「真ん中の子供」という意味があるのだそう。マウナケア、マウナロアなどの巨大な火山の間にできた山だからだそうです。

麓にあるカイルア・コナは年中晴天で暑い場所ですが、山の中腹にはホルアロアなどコナ・コーヒーの名産地、そこからさらに住宅地に沿って5分も登ると、しっとりとしたオヒアレフアの森が広がります。さらに山頂までいけば、そこには乾燥した月面のような荒野が。ハワイ島の気候と自然の多様さはこのフアラライの表情にも現れています。

写真:フアラライ山頂のクレーターの様子
photos by Ken Rubin, flying by Jack Lockwood, breathing exercises by Zinzuni Jurado Chichay

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