ハワイでお馴染みのスイートブレッド。卵が入っていて、ふんわり、ほんのりと甘いスイートブレッドは、そのまま食べても美味しいし、フレンチトーストにしても最高!地元の子供たちも大好きなおやつです。
このスイートブレッドは元々ポルトガルの移民がハワイに持ち込んだ食べ物。ポルトガル人のお母さんたちは、故郷でそうしていたように、自宅の裏庭に石を積み上げてオーブンを作り、そこで日々のパンを焼いていたのです。
この伝統的なスイートブレット作りを実演、その過程を一般にも見せてくれるのがコナ・ヒストリカルソサエティ。南コナにあるグリーンウェル・ストア・ミュージアム裏手の庭で、毎週木曜日、昔ながらの石釜焼きスイーブレッド作りを行っています。
パンを焼く日は、 朝6時から大きなストーン・オーブンに火がくべられ、タネ作りが始まります。タネはテニスボール大に丸めて焼き皿に7つずつ入れ(ポルトガルのラッキーナンバー)、オーブンが十分に熱した頃を見計らって釜に投入されます。焼き上がるのは午後1時前後。一回に作られるのは30皿ほどで、出来上がりはミュージアム前で販売されます。もちろん見学者もその場で購入できるので、出来立てのスイートブレッドがその場で味わえるというわけ!パン造りを見学できるのは10時から焼き上がる頃まで。見学は無料です。ハワイ移民のヒストリーを学びつつ、かつオイシイ体験ができるユニークなこのプログラム、南コナを訪れる時は、スケジュールに入れてみてはいかがでしょう。
↓ポルトガル・スイートブレッド作りの情報(コナ・ヒストリカルソサエティの公式サイト)
https://konahistorical.org/portuguese-stone-oven-baking
写真提供:Kona Historical Society