【Aloha+Challenge】ハワイの持続可能な目標を達成するための試み

2019.12.12

アロハプラスチャレンジとは

アロハプラスチャレンジは、国連が実施する持続可能な開発目標 (Sustainable Development Goals: SDG’s)を基準にハワイ州のゴールを設定した特別プログラムです。

これらは、ハワイ州のビジネスリーダーのコミットメントに基づき、その戦略的なイニシアチブを支援するために、ハワイ2000、マラマハワイ、ハワイ2050といった、これまでハワイコミュニティが開発展開してきた様々なイニシアチブを軸にしています。ハワイのアロハプラスチャレンジの達成状況および内容詳細は、常にオンラインダッシュボードで確認することができます。

クリーンエネルギーへの転換

2030年までにエネルギー供給量の70%をクリーンエネルギーへ転換

目標設定した70%のうち、40%を再生可能なエネルギー、残り30%をエネルギー効率として転換、2045年には、100%代替エネルギーで供給することを目標にしています。

ハワイ州政府は、2008年にハワイクリーンエネルギーイニシアチブの一環として供給エネルギーの70%を2030年までに再生可能エネルギーで賄えるよう目標を設定、2015年には更に100%供給を2045年までに実現する州法が可決し、2017年にはハワイ州の4つの市郡政府も、2045年までに運輸部門で100%再生可能なエネルギーで賄うことを表明し、アロハプラスチャレンジの基盤となる持続可能な目標達成強化が進みました。

アロハプラスチャレンジのダッシュボードでは、ハワイ州のクリーンエネルギーの目標の達成状況を公開しています。

地元産の食料供給

ハワイ州での食料生産を少なくとも2倍にする

ハワイ州で消費される食料の20‐30%を地元産のもので賄う目標を立てています。

アロハプラスチャレンジにおける、「地元の食料供給」の目標は、ステークホルダーや地元の人々からの助言を元に発表されたハワイ2050サステイナビリティ計画をベースに策定されました。

その計画は、2030年までに、ハワイの食料生産を2倍に増やす目標を掲げています。今回の「アロハプラスチャレンジ」ハワイイニシアチブでは、その取り組みを更に強化促進し、2020年までにハワイにおける食料生産を2倍にすることを目標としています。アロハプラスチャレンジのダッシュボードでは、地元の食料生産や農業のデータを組み込み、その目標の達成状況を公開しています。

天然資源の管理

淡水へのアクセスの確保、河川流域の保全、地元住民主導型の海洋資源の管理、外来種の抑制、在来種の復元を行うことにより、マウカ(山)からマカイ(海)までの天然資源の損失傾向を反転

アロハプラスチャレンジの天然資源管理の目標は、2030年までに、河川流域の森林の30%を保全しようという試み等、ハワイ州既存の環境保全に関する数々の誓約を元に形成されました。これらの目標は、ハワイ州で承認され、具体的な環境保全の目標設定へと貢献しました。それには、ハワイ州淡水イニシアチブの淡水アクセス確保の提案や、外来種に関するハワイ州バイオセキュリティ計画などが含まれます。

さらに、州知事が発表した持続可能なハワイイニシアチブは、2030年までに、ハワイ州の沿岸海域の30%を効果的に管理するという目標を掲げています。これらの目標への達成状況は、アロハプラスチャレンジのダッシュボードで公開しています。

固形廃棄物の削減

発生源での削減(廃棄物を発生させない)、リサイクル、生物学的変換、埋め立ての回避という手法を通して、ごみ処理の段階に至るまでの固形廃棄物の流れを70%削減する

アロハプラスチャレンジにおける、「固形廃棄物の削減」の目標は、ハワイ州が2000年1月1日までにハワイ廃棄物を50%削減することに達成できなかったことを反省し、ハワイ州、4市郡政府、OHA(オフィス オブ ハワイアン アフェア)が達成できる目標数値を再設定したものです。ハワイ州では2030年までに70%の廃棄物削減を目指します。

アロハプラスチャレンジのダッシュボードでは、ハワイ州、市郡での廃棄物削減(発生源での削減、再利用含めて)のデータを組み込み、その目標の達成状況を公開しています。

スマートで持続可能なコミュニティ

州や群レベルで計画や実施を行うことで、建造環境の生活のしやすさや復元力(レジリエンス)を高める

アロハプラスチャレンジの、スマートで持続可能なコミュニティに関する目標は、公的機関、民間企業、地元住民といった、多様なステークホルダーからの助言や、既存の生活しやすい社会を測定する統計を元に、形成されました。

アロハプラスチャレンジのダッシュボードのデータには、手ごろな価格の住宅、健康、災害からの復元力といった多岐にわたる内容が含まれ、ハワイ州のパリ協定への誓約の進行状況を測るための土台の役割も果たしています。

グリーンジョブおよび環境教育

アロハプラスチャレンジの持続可能な目標を実現するために、地元のグリーンジョブや環境教育を増やす

アロハプラスチャレンジのグリーンジョブおよび環境教育の目標を達成するためには、教育、雇用、イノベーション、そして、統合的なグリーン経済が重要です。

この目標の達成状況を測るための指標は、民間企業、政府機関、市民社会、教育者、労働人口、そして学生からの助言をもとに形成されました。

アロハプラスチャレンジのダッシュボードでは、教育や労働条件、労働環境の公平さを表す定量データおよび定性データを採用しています。

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