先日、知り合いのデザイナーを通じてロコガールが手がけるユニークなサングラスブランドに出会った。その名も、モハラ・アイウェア(Mohala Eyewear)。「モハラ」とはハワイ語で「花が咲く、開花」「輝く」「自由になる」といった意味を持つ。サングラス業界では男性の経営が圧倒的に多いアメリカで、女性が女性のためにデザイン開発したサングラスブランドなのだ。
オーナーは、オアフ島在住のアシュリー・ジョンソン(Ashely Johnson)。まだ2年足らずの新しいブランドだが、早くもザ・カハラホテル&リゾート(The Kahala Hotel & Resort)、ザ・リッツカールトン・レジデンス・ワイキキビーチホテル(The Ritz-Carlton Residences, Waikiki Beach)など高級ホテル内のスパや、サンド・ピープル(Sand People)、ファイティング・イール(Fighting Eel)といった人気セレクトショップやブティックなどで扱われ、地元のファッション誌にも大きくフィーチャーされる等注目ブランドとして成長中だ。
女性ローカルオーナーが手がける、すべての人種の女性の顔にフィットするサングラスブランド、MOHALA EYEWEAR
2019.09.30モハラ・アイウェアのユニークな特性は、なんといってもサングラスを鼻にかけるパーツ、ブリッジの高さ。アシュリーがブランドを立ち上げる際に行った調査によると、アメリカの一般的なサングラスブランドは白人の顔や鼻の形をモデルにしたデザインが占め、ハワイに多いアジア人にはブリッジが低すぎたて鼻から滑り落ちたり、サングラスのリムが頬骨に当たってしまい、笑うとサングラスが上に上がってしまう問題があることがわかった。そこで、20年以上のキャリアを持つアイウェアデザイナーとブリッジの高さを3種類設定し、あらゆるタイプの顔に対応できるデザインを開発。また、サイドのサングラスを支えるツルの部分(テンプルと言う)が曲げられる素材でできており、頭のサイズに合うよう調節できる。さまざまな顔や頭の形にフィットする機能性を兼ね合わせているのだ。
さらには、デザイン上、通常のサングラスよりも目とサングラスの間に距離があるため、まつげエクステンションやつけまつげをつけている人も、まつげやマスカラがレンズに当たったりすることがなく快適。素材は、イタリアやドイツなど最高級のものを使い、UVカット率は99%以上(UV400)そして、耐傷性能のあるレンズを使用している。サングラスの役割と機能性を最大限に生かした嬉しい構造となっているのだ。
何よりもブランドを通じて行っている社会貢献が女性として共感でき、素晴らしいと感じた。マイクロソフト社の元エグゼクティブ、ジョン・ウッドが世界中の児童婚、性目的の人身売買、女性や少女への暴力根絶を目指すために1999年に設立した、ルーム・トゥー・リード(Room to Read)の中の、ガールズ・エデュケーション・プログラム(Girls’ Education Program)とモハラ・アイウェアは提携し、サングラスが一つ買われる毎に、アフリカや東南アジアに住む少女一人が1週間学校へ行ける教育費を寄付している。発展途上国の女児教育の向上が、彼女たちの意識を高め、長生きへとつながり、暴力へ立ち向かい、家族やコミュニティーを助け、国の発展を高めていく、そして彼女たちが自分のビジネスを立ち上げるくらいたくましく生きていってほしい、と力強くアシュリーは語る。また、ハワイは人種のるつぼだからこそ、あらゆる顔にフィットするサングラスブランドをハワイから発信していきたいとも語ってくれた。
世界はますます発展し便利な世の中となった一方で、日々の生活すらもやっとの思いで暮らし、教育やインフラが整っていない地域で暮らす人たちががまだまだ多く存在することも事実。忙しい毎日の中で、実際にボランティアをしたり寄付活動をするのはなかなか難しいという人でも、ショッピングを通じて社会貢献できるというシステムは、ただ物を買う以上の価値を与えてくれる。
ハワイの女性オーナーが手がける女性のためのサングラスブランドの情熱は、とてつもなく熱く、久しぶりに痺れてしまった!新しいサングラスを探しているなら、ぜひモハラ・アイウェアをチェックしてみてほしい。
モハラ・アイウェア/ Mohala Eyewear
ウェブサイト: https://mohalaeyewear.com
インスタグラム: https://www.instagram.com/mohalaeyewear/?hl=en
取り扱い店舗は公式サイトでご確認いただけます。
https://mohalaeyewear.com/pages/locations?view=locations