PEOPLE@Maui nui #4 Maui Visitors Bureau : Keli'i Brown

2015.05.30

私がこっそり「ミスター・マウイ」と呼ぶケリイ・ブラウン。さぞかし多忙であろうに、忙しいそうにセカセカと動く姿は見たことがなく、声をかければニコニコとゆっくりと歩いてくるミスター・マウイ。

マウイ観光局を代表し、世界中を飛び回ってマウイ・ヌイのプロモーションを行い、マウイの顔としてメディアやビジネスに対応する仕事人にも関わらず、私のフラ・ハーラウの小さなファミリーイベントに招待すれば、トコトコとやってきてくれる、仕事で困って連絡をすれば、返事が必要な数百通のメールがあるにも関わらず、「何かできることがあったら言ってね」と返事をしてくれる、やさしくって強い人なのです。

2002年からマウイ観光局で働きはじめたケリイは、ハワイ島ヒロ生まれのオアフ島育ち。米国本土の大学に進学し、卒業後サンフランシスコで働いていた彼は、自分がハワイに戻ることは想像もしていなかったそう。

ところがヒロに住むお姉さんに娘が生まれ、郵便で届く子どもたちの写真を見ているうちに、家族のなかに生まれた子どもたちが育っていくのを見ない、一緒に時間を過ごさずにいる自分の人生は間違っていると思い、ハワイに戻るために、経験のある広報業務を募集している雇用先を探しはじめたのです。運良く、ハワイ島の某ホテルに広報として就職ができた彼は、しばらくハワイ島に暮らしたあと、当時の上司に勧められて、マウイ観光局の代表を務めるようになりました。

「マウイほどちょうどいいという言葉がぴったりな島はないと思う。都会ほどではないけれど、何かをしようと思ったたときにいくつかの選択肢がある。とは言っても、コンクリートの建物に囲まれた都会にありがちな無関心な人間関係や、世知辛さはない。空港から車で15分も走れば、イアオ渓谷があったり、美しいビーチがあったりして、自然との距離は近い。凄腕のシェフがいる一流のレストランもあれば、おじいちゃんとおばあちゃんが昔から続けている食堂もある、大手チェーンの店も数軒あれば、村に一つの万屋まである。そしてマウイの人々、マウイに暮らす人々は才能に溢れてることに驚くことが多いよ。農業、漁業、観光業、飲食業、アートやスポーツ、どの分野にも素晴らしいの才能の持ち主が大勢いて、こんな小さな島なのにと感動するんだ」

マウイ島がもつ何か特別な力が、このちょうど良さを上手く調整しているのかもしれないとうなずくケリイ。「広報の仕事を長くしてきて、自分が本当に素晴らしいって思って仕事をしていなかったら、上手くいかないし、続けることができないってわかっているんだ。今の仕事は特別だよ、ずっとずっとできそうだから!」彼自身が心底楽しんで仕事をしていることが、マウイ・ヌイをさらに輝かせるのだと思うと、幸せな気持ちでいっぱいになってしまいました。

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