ハワイのサーファーは結束が強いことで知られている。それは地元の海を愛し、お互いをレスペクトし、コミュニティを大切にしているからだ。とりわけウエストサイドのマカハは、その結びつきがタイトなことで知られている。オアフ島のウエストサイドは、ネイティブハワイアンが多く暮らすエリアで、古き良きハワイの伝統と暮らしが色濃く残っている。夕方になるとビーチに仕事帰りの男達が集まり、波があればサーフィンに興じる。子供達が砂浜を走り回り、波打ち際では父親が子供達にサーフィンの手ほどきをしている姿も。ここマカハは、地元の人達にとっての“日常”なのだ。
マカハは半世紀以上も前から、世界的に知られるサーフスポットだ。今も伝説として語り継がれている世界屈指のビッグウェーブがブレイクしたり、多くの世界大会も開催されてきた。しかし、近年ノースショアで問題になっているようにビジターサーファーが大挙して訪れ、我が物顔で波を奪い合うようなことはない。海には凛とした空気が流れ、サーファーはルールとマナーを遵守している。ビーチの秩序が保たれているのは、バッファロー・ケアウラナというレジェンドのお陰だろう。