ペケロ・コズマ、ナー・ホークー・ハノハノ・アワードも受賞したことのあるレコーディングアーティスト、作詞作曲家、彼の歌声、ウクレレやスラックキーギターの音色、ハワイが誇るマウイ島のミュージシャン。
私が彼と会ったのは娘の幼稚園の入学式でした。彼の娘と私の娘が隣同士に座ったため、親も隣同士に座っていました。入学式の日の終わりに、彼の娘と私の娘は私たちのほうを振り返って、「私たち親友になることに決めたの!」と言いました。11年後、同級生の彼女たちは今でも親友、毎日一緒に学校に通っています。
娘たちが親友になると、親も家族同様、マウイ島ハナ出身のペケロと彼の家族と一緒にハナで過ごす時間は多かったのです。ハナはマウイ島の東、空港のあるカフルイの辺りから、ハナの方に向かう道は「天国に向かう道」と呼ばれ、天国のように美しい秘境のハナと、その道のりの遠さは有名で、ペケロが1992年にリリースした名曲「Going to Hana Maui」という曲は今でもハナとハナへの道とともに愛されています。
彼のデビューアルバム「Going to Hana Maui」、セカンドアルバム「Pekelo's Maui」、最後のアルバムは「Hana By the Sea」、ハナのハワイアンミュージシャンとして、どんなときもハワイアンミュージックを歌い、ハワイの文化と人々を愛し続けたペケロは2011年8月にこの世を去りました。私のことを僕の妹と言ってはばからなかった彼は、私にとってたった一人のハナのハワイアン、ハワイアンミュージシャンであり、それは今でも変わっていません。
彼の歌う「Koali」「Ka Makani Ka 'ili Aloha 」は、ハナのコアリで生まれ育った彼でしか歌えない、ペケロの愛情がつまった曲。商業的な音楽の世界に決していくことのなかった、いける人ではなかった彼の名曲を今も踊ることできるとき、フラを学んでいてよかったと思う私です。マウイ島のハナに思いを馳せたい人、是非聴いてみてくださいね。