ノースショア出身のオーナーが手がけるMade in Hawaiiの新しいファッションブランド、'Okika Cloth

2020.02.12

リゾートウェアを中心として盛り上がりを見せるハワイのレディースウェア。最近はトロピカルプリントとは真逆の単色でルースフィットのロハスをイメージさせるスタイルも人気で、バケーションから帰ってからも使えるスタイルを多く目にするようになった。去年11月にファーストコレクションを発表した新ブランド、オキカ・クロス('Okika Cloth)はノースショア出身のメレイナ・ハンコック(Meleina Hancock)が手がけるユニークなメイドインハワイのブランドだ。オキカとは、ハワイ語で蘭を意味する。ブランド名を考えていた時に、サーファーの父からもらった蘭が描かれた一枚のアートから由来している。

オーナーデザイナー、メレイナ・ハンコック氏

18歳でノースショアからアメリカ本土へ学業のため引っ越し、サンフランシスコでファッションスクールを卒業。テキスタイルデザイナーとして大手企業で活躍した経歴から、テキスタイルデザインとプリントへのこだわりは人一倍強い。お気に入りの花や、葉が重なり合ってつくられる影など、ハワイの自然からインスピレーションを得ながらもあくまでアブストラクトにこだわり、日本の筆と硯を使ってブラシスタイルで描かれるアート。ジオメトリックにも見える不思議な世界観は彼女のフィルターを通してハワイを表現している。一番のこだわりは、自ら生地にスクリーンプリントを行っていること。サンセットビーチにある実家の一部をスタジオとして利用している。それでもスペースに限りがあり、一度に生産できるプリント地は5ヤードのみ。手作業で柄がきちんとリピートするように丁寧に仕上げていく。まさにLabor of Love(仕事愛!)とはこのことを言う。

「サンフランシスコでオフィスに1日閉じこもって仕事をしていた時に、日本へ旅行で行ってしぼり染めの講習を受けたことがあったの。外で体を動かしながらインディゴで手を汚くして行った作業はとても魅力的に感じたわ。ノースショアの実家では、ニワトリや犬の鳴き声を聞きながら自然いっぱいの中でプリント作業を行っているの。私のブランドのルーツとも言える時間なのよ」

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