ハワイで生まれたギターのチューニング slack key guitar
ハワイアン音楽の世界でよく耳にする「スラック・キー・ギター」は、ハワイ語で「キ・ホアル」と名付けられています。つまり、「スラック・キー・ギター」は、特別なギターの種類ではなく、弦のチューニングや奏法を指します。
それでは、そもそも、どうやってギターがハワイに上陸し、弦を緩めるというユニークな
奏法を考えついたのでしょうか?
探検家ジェームス・クックによって、ハワイが発見された後、ハワイには、今迄、島には存在しなかったものがたくさん上陸しました。そして、イギリスの探検家ジョージ・バンクーバーが、カメハメハ大王に牛を献上したのは1793年2月。カメハメハ大王は、捕獲を禁止したため、天敵がいないハワイでは、野生化した牛が急激に増加、畑を荒らしたり、人間を襲うようになり、深刻な被害が続出しました。
そして、カメハメハ王3世がカリフオルニアを訪問した際、メキシカ ン・カウボーイの腕前を見て、牛の扱い方の技術を伝授させるために、呼び寄せました。
移民してきたスペイン人カウボーイを指すエスパ二オール(エスパニョール)がなまって、ハワイ語のパニオロ(ハワイアンカウボーイ)と変形したと言われています。
パニオロ達がハワイに持ち込んだギターの弦を面白半分に触って音を奏でたハワイアン。いつのまにか、弦のチューニングを緩めて弾く奏法が1830年頃、生まれました。
そして、文字通り、「緩めた弦」という意味のslack keyが認知され、ハワイ語でキ・ホアルと呼ばれるようになり久しいです。
ハワイ特有の奏法「スラック・キー・ギター(キ・ホアル)」のゆるゆる感は、日本人にも好まれ、ここ数年静かなブームが生まれています。そのキ・ホアルについての歴史が常設展示として、ハワイ・コンベンション・センターで7月1日からスタートします。
ハワイ旅行の際、是非、足を運んでみてくださいね。
写真は、スラック・キー・ギタリストとしてハワイでも大人気のマウナルアのBOBBY MODEROW JR.
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