【学ぶハワイ】カピオラニ王妃の功績

2020.12.09

今年も12月に入り、一年の締めくくりの時期となりました!
12月はクリスマスシーズンであり、ハワイではホリデーシーズンに突入!
例年ホノルル市庁舎前の大きなクリスマスツリーの点灯式が行われるHonolulu City Lightsも今年はイベントは中止となってしまいましたが、現地では車で見に行かれる方や、テレビでHonolulu City Lightsの歴史やこれまでのイベントの振り返りが放送されています!

そんなクリスマスや年末が近づいてきた12月に誕生日を向ける王妃がいることをご存知でしたでしょうか?

12月31日はハワイ王国第7代、カラカウア王の妃であるカピオラニ王妃の誕生日です。
1834年12月31日にハワイ島ヒロで生まれました。

毎年イオラニ宮殿では、カピオラニ王妃の誕生を祝い、年一度の夜のツアーが開催されています。
1年に一度、毎年大晦日より少し早い時期に、夜に開催されるツアーで、昼間のイオラニ宮殿とは全く違った、素晴らしい経験になります。
当時さながらのピアノ演奏、オペラ、キャンドルをたいたコアウッドの階段、舞踏会を再現している王座の間はまるでタイムスリップしたような幻想的な宮殿内となるのです!

カピオラニ王妃といえば、ハワイ王国第7代王、カラカウア王のお妃であり、王妃としての最初の公務がカピオラニ王妃の個人的なミッションでもあったハンセン氏病の人たちへの寄付金集めだったこともあり、ホノルルの女性達とチャリティーイベントを開催し、多くの寄付金を集め、ハンセン氏病患者へ貢献したことでも有名です。

そして王妃のもう一つの願いは、ハワイアンという人種を守っていくこと。
自身の経験から、ハワイのすべての母親達が安心して子供を産めるような施設を開設することが王妃のたっての願いでした。

そして王妃の願いは1890年、カピオラニ産院の開設で実現。
その施設は今でもカピオラニ・メディカル・センター・フォー・ウーマンズ・アンド・チルドレンズとし、たくさんのハワイの子供達が生まれ、ホノルル唯一、子供専用の最新機器、かつ最新技術を持つ病院として機能しています。
アメリカ合衆国前大統領、バラク・オバマ氏もこの病院で産まれています。

カピオラニ王妃のモットー

カピオラニ王妃は「Kulia I Ka Nuu(最善を尽くす)」というモットーを持っていました。
イオラニ宮殿の王妃の寝室にはこのモットーを刻んだ、オリジナルのシルクサテンのベッドカバーが王妃のオリジナルのベッドの上に掛けてあります。

64年の生涯をハワイの人々の健康と福祉に貢献し、ハワイ王国第7代カラカウア王の献身的な妻として人生を送ったカピオラニ王妃は、ワイキキのカピオラニ公園の名前にもなっています。
カピオラニ公園は現在も人々の憩いの場になっており、カピオラニ王妃の像はその一部に佇ずみ、ハワイの人々を見守っています。

そんなカピオラニ王妃の生誕と功績を祝う大晦日は、ハワイ州民にとっても重要な日なのです。

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