ハワイ主要8島には、それぞれ色や花が指定されており、花だけではなくレイに使われるものが花として指定されていることもあります。
今回は、ハワイ諸島の中でも一番大きくて新しい島、ハワイ島の花でもある「オヒアレフア」に纏わる悲しい伝説をご紹介します。
【学ぶハワイ】オヒアレフアの伝説
2021.01.20オヒアレフアとは?
乾燥した溶岩の上にも芽を出す、生命力溢れたオヒアレフアの木。
ハワイ固有の植物で、平地や森林地帯でも見られますが(オアフ島でも見ることができます)、火山地帯、特にハワイ島キラウエア火山周辺で多く見ることができます。
ごつごつした幹の部分がオヒア、その木に咲く可憐な花がレフアです。幹の部分とはあまりに印象が違う美しい花を咲かせるオヒアレフアですが、その背景として悲しい伝説がハワイでは伝えられています。
オヒアレフアの伝説
昔、オヒアというハンサムな男性とレフアという美女がいました。
2人は仲のよい恋人同士でしたが、火山の女神ペレがオヒアに惹かれます。
長い黒髪の美しい女性となってオヒアの前に現れたペレはでしたが、誠実なオヒアはペレに心を惑わされることはありませんでした。
レフアに猛烈に嫉妬し、同時にオヒアへの怒りに燃えたペレは、火山の女神としての本性をむき出しにし、罪もない恋人達を焼き殺してしまいます。
ところが一時的なの怒りによる浅はかな行いを周囲から責められ、ペレ自身も深く後悔する結果になります。
2人を生き返らせることはできませんが、その代わり、2人を1本の樹木に変化させることにしました。
こうしてたくましいオヒアは幹に、美しいレフアは花になり、1本の樹木として永遠に結ばれたのです。
今でもハワイ島のキラウエア火山には、「レフアの花を摘むと雨が降る」という言い伝えがあります。
その雨は離れ離れにされた恋人達の、涙だと言われています。
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