次世代を担うハワイで人気のポップアーティストKim Sielbeckのエコライフと伝えたいメッセージ 

2021.05.04

ハワイの人気アーティストでサーフェスデザイナーのキム・シエルベック(Kim Sielbeck)。現在はホノルルとカリフォルニアを行ったり来たりしながらも、精力的にアーティスト活動を続けている。 ポップでビビッド、ユニークな色使いが印象的なキムさんのアートは、ハワイのあちこちで見ることができる。

特にここ最近は壁画アーティストとしてメキメキ成長し、壁画アートイベントといえばまず思いつくPOW! WOW! HAWAIIでは、2020年待望の初参加となり、なんとカカアコのクック通り(Cook Street)とマッキンリーハイスクール(McKinley High School)2箇所にキムさんらしいキュートな壁画を完成させた。

POW! WOW! HAWAII参加後も、ワード地区のショッピングモール、ワードセンター1階の壁画アートや、性買春の被害者である少女たちを保護する福祉施設ハレ・ラニポルア・アセスメントセンター(Hale Lanipōlua Assessment Center)の大きな扉にアートをペイントした。被害者である少女たちが少しでもハッピーな気持ちになってもらいたいという思いを込めて描いたそうだ。

また、今年になってカイムキのメインストリートであるワイアラエ通り(Waialae Avenue)に、新しく設置されたパブリック・パークレット(Public Parklet)と呼ばれるストリートパーキングスペースを活用した憩いの場へも、キムさんがカラフルなフルーツをペイントして地元ニュースで話題となった。

キムさんのエコライフ

最近電気自動車を購入し、日々の生活の中で環境に優しい物選びを心がけているキムさん。リサイクルを行い、地球規模で問題となっている再利用不可能なプラスチックには特に気をつけているという。

「出かける時は、ステンレス製のウォーターボトルを常に持ち歩いています。スーパーマーケットではバリューパックのものを買い、少ない量で小分けされ、結果として多くのパッケージが使われているようなものは極力避けています。サルサやソースが入っていたビンのジャーは取っておき、再利用しています。

ハワイにいる時はビーチクリーンに参加するのも好きですね。私一人がゴミを拾える量は少しかもしれないけれど、プラスチックゴミを海から取り除く手助けをしている実感が感じられるのが嬉しいです」

WEAR ALOHA, SAVE ALOHA.への参加

普段からエコライフを送っているキムさんが、ハワイの未来を考え、行動を変えるきっかけとして4月22日アースデー(Earth Day)にローンチされた「WEAR ALOHA, SAVE ALOHA.」へデザインを提供した。

キムさんが得意とする植物デザインの中でも、ハワイの固有種やその昔ポリネシア人がカヌーで持ち込んだといわれる伝統植物(カヌープランツ)をテーマにしたアートとなっており、素敵なアロハシャツが出来上がった。

「このキャンペーンを通じて、私たちが生きている壊れやすい地球環境について少しでも認識が高められればと思っています。ハワイは緑が豊富で美しい場所だけれど、だからこそエコシステムは繊細なバランスの上に成り立っているのです。

特に、ハワイはどの大陸からも離れ太平洋の真ん中に位置し、特有の固有種に恵まれています。これら独自の動植物を守るために保護活動を行っていき、環境汚染をストップさせていかなければ、将来のハワイの姿は現在とは違ったものとなっているでしょう。

次回ハワイに来られる時には、是非みなさん一人ひとりにこの美しい環境を守っていくために何ができるか?を考えてもらえたらと思います。どんな小さなことでもいいんです。必ずその行動がハワイの美しい未来につながります」とキムさん。

「WEAR HAWAII, SAVE ALOHA.」のウェブページにて、キムさんのデザイン制作背景やコラボレーションのインタビューが掲載されているので、そちらもぜひチェックしてみてほしい。

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