毎年8月23日は「ウクレレの日」。
ハワイアンミュージックを語るうえで欠かせないウクレレについて、その歴史的背景を学びながら、ウクレレレッスンをオンラインで受けて実際に弾いてみませんか?
初心者の方にも、基礎からご案内します!
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ウクレレの原型は19世紀後半のポルトガル移民が持ち込んだ小型弦楽器で、彼らがハワイでコアの木を使ってブラギーニャという故郷の楽器を作ったことがはじまりとされています。
4本の弦を持つウクレレは、ハワイ語でʻUkuleleと表記され、「ノミが跳ねる」という意味を持っています。
音楽好きなポルトガルからの移民がホノルルの街で陽気なポルトガル音楽を歌い、演奏する姿が多く見られるようになり、彼らが演奏する小さなギターの音色にハワイの人々が惹かれるようになりました。そして移民たちの中の家具職人たちが楽器の生産も始めます。
1910年代後半からウクレレは市場に参入していき、ハワイでは1916年にカマカ社 が設立され、今でもすばらしいウクレレがつくられています。1979年には、ポルトガルから3人のウクレレ職人とブラギーニャがハワイに到着した日、1879年8月23日をウクレレの日と定められました。
ハワイアンはこの「小さな弦楽器」の音色がとても気に入り、4本の弦を同時にかき鳴らす素早いストラム奏法で演奏を楽しむようになりました。そんな彼らの手の動きが、まるでノミが跳ねるようだったことから、「ウクレレ」と呼ばれるようになったと言われています。
19世紀後半、ポルトガル移民によって持ち込まれた楽器をルーツにして誕生したウクレレは、音楽家としても有名なあのカラカウア王の時代にハワイで誕生しました。
ウクレレを世間に広める役割を果たした最重要人物はカラカウア王。
持ち運び可能な楽器として当時広まり始めていたギターよりもさらにコンパクトなサイズは魅力的であり、決して手軽な価格ではなかったのにも関わらず、人々の購買欲をそそるだけの魅力がウクレレにはあったそうです。
©Hawaii State Archives
カラカウア王は、ポルトガル移民が持ち込んだ小さな弦楽器の音色を大変気に入っていました。ポルトガル系の家具職人が作ったコア製のウクレレを大変気に入り、ウクレレを弾くミュージシャンや職人たちのパトロンとなって、演奏会を主催したり、来賓客のために演奏させたりしていました。
1883年の戴冠式のイベントでは、フラの伴奏楽器としてウクレレが使われたとされ、フラの新しい流れ(現在の「アウアナ」)を生み出すことになりました。
そして、ハワイでのウクレレの広まりに影響を及ぼしたカラカウアは、自身もウクレレを演奏することを楽しんでいたそうです。
また、ウクレレを愛した王族はカラカウアだけではありませんでした。
プリンセス・カイウラニは、若いのころ上流階級のパーティーで友達と3人でウクレレを弾いて歌ったエピソードが残されており、彼女がイギリス留学に持参したというウクレレが、後に発見されています。
ウクレレはこのようにして王族によって世間に露出され、ハワイ国民に愛されるようになったのです。
ハワイの人々に今日も愛され、日本でも人気のウクレレを実際に弾けたら、ハワイ気分をいつでもどこでも楽しめるはず!
ハワイ州観光局では、ハワイで活躍するウクレレ奏者のJody Kamisato氏によるウクレレレッスンを公開しています。
まずはウクレレの基本を学び、そして何曲か一緒に練習してみませんか?