2021年12月にオープンしたばかりのレストラン、ナチュール・ワイキキのコンセプトの全ては「いのち」の大切さと美しさに通じるのではないかと思う。
ハワイの昔ながらの食文化を尊び、大地の恵みをいただく。
そして、その大地である地球環境を守る姿勢は、私たちの子孫へダイレクトに繋がる真摯な想いである。
それは、受け継がれていく美しい「いのち」そのものだ。
食を通じて、そんな大事なことを教えてくれる場所がナチュール・ワイキキである。
2021年12月にオープンしたばかりのレストラン、ナチュール・ワイキキのコンセプトの全ては「いのち」の大切さと美しさに通じるのではないかと思う。
ハワイの昔ながらの食文化を尊び、大地の恵みをいただく。
そして、その大地である地球環境を守る姿勢は、私たちの子孫へダイレクトに繋がる真摯な想いである。
それは、受け継がれていく美しい「いのち」そのものだ。
食を通じて、そんな大事なことを教えてくれる場所がナチュール・ワイキキである。
地元の食材を使いローカルビジネスを応援しながら、土地の魅力を食で伝える地産地消がハワイに定着したことに、ハワイの飲食業界を牽引してきたと言っても過言ではないゼットングループの努力は大きい。
そんなゼットングループがホノルルにオープンした6件目のレストランが、ナチュール・ワイキキである。
ナチュールワイキキのブランドストーリーはとても興味深い。
まず持続可能であること。そして地産地消であること。
例えば、テーブルにさりげなく置かれたキャンドルは、
持続可能な方法で調達されたミツバチの蜜ろうと、キッチンオイルがブレンドされたもの。料理の廃油も、バイオディーゼルに変換。地元のスクールバスに電力を供給している。
ハワイの農場を支援し、輸送の無駄を省くため、食材は可能な限り地元産。
環境に負担をかける肉や動物性食品は減らし、30%をプラントベースのものを使用。また、外来種の植物などを利用することで、ハワイ独自の生態系のバランスを取り戻すことにも貢献している。
さらにレストランスタッフたちが、ハワイに伝わる昔ながらの食文化をお客様へ伝えることで、生産者と消費者への距離がぐんと縮まる。まさに地産地消を超えたサステナブルなレストランであり、温かなホスピタリティにあふれたナレ―ティブを持つレストランである。
ナチュール・ワイキキのコースは2つ。レギュラーコースの「HALE ハレ」と、ヴィーガンコースの「AINA アイナ」である。
美しいテーブルセッティングも布など環境に優しいものを使用。地元アーティストのつくる作品を食器として利用している。
ここで「HALE ハレ」のコースからお料理をご紹介することで、ナチュール・ワイキキのコンセプトをさらにご理解いただきたい。
ハワイでウルと呼ばれるパンの実をフムスにし、マノアチョコレートの原料であるカカオの籾殻をまぶした「ウルのハムス」。
「ウルはハワイアンの主食だったんです。その木で家やカヌーをつくり、葉や皿として使われるなどハワイの人々にとっては欠かせない植物で・・・。」
スタッフが話してくれるそんなストーリーを聞きながらいただく、優しい美味しさにあふれた一皿は格別である。
目の前でスモークのパフォーマンスを楽しめる「コナアワビとカブのロースト」。
ハワイ島で採れる極上のコナアワビのふくよかな身はもちろん、ソースはカブの葉、アワビの肝などを使い、食材を余すところなく使用したまさにサステナブルな一皿だ。
古代ハワイの人たちが大事にしてきた、山から海へ、という想い。
山に降った恵みの雨は大地をつたい海へ流れ、その繰り返しが「いのち」を育むこととなる・・・。
その想いが一皿に表現されてるメニューが「ビッグアイランドビーフ・テンダーロイン」だ。
大地で育ったグラスフェッド牛のグリル、タロイモのマッシュポテト、そして海の食材シーアスパラガスにシーグラムの泡が彩を添えている。
ハワイの「いのち」をいただくことで「いのち」を繋ぐ。
食の原点がこの一皿に込められた逸品である。
このような美しい料理を生み出すのが、エグゼクティブ・シェフの小川苗さん。
年齢に関係なく、男女共同参画により活躍する女性を応援したいとするこの店のコンセプトはここにも生きている。
苗さんは日本で料理の勉強をしたあと21歳で渡米。ニューヨーク、パリで経験を積んだ。そして彼女自身の実力と、料理にかける情熱で、若くしてナチュール・ワイキキのトップシェフへ抜擢された。
「食を通じて私たちができることは何か、と考えて生まれたレストランです。ファームトゥーテーブルのさらに先を目指したい。そして愛するハワイの伝統や自然をつたえることができたら・・・。何よお料理を作ることが楽しくてたまりません。」
そう言いながら目を輝かせる苗さん。
私たちに「美味しい」を超える「感動」を与えてくれる腕とハートの持ち主である。
店名となっているナチュール・ワイキキ(natuRe waikiki)はフランス語で自然、の意味。Regenerate、再生を意味するこの言葉のRが強調されている。
さらに、ハワイ語でwaiは水を、kikiは湧き出るという意味をもつwaikikiを繋げることで、過去と現在、さらに未来のハワイの豊かさを表しているのだとか。
食を通して過去を尊び、未来へ向かう・・。だからこそ今という現在を慈しみ、食を与えてくれる大地や地球に想いをはせる。
だからナチュール・ワイキキの一皿をいただけば、誰もがきっと、
感謝をこめて自然とこんな言葉を口にしてしまうはずだ。
「いのちをごちそうさまでした」。
サステナブルにこだわる、アイランドフレンチレストラン。コース料理、アラカルトメニューと、ハワイの豊かな食材が味わえる。
住所:413 Seaside Ave Ste 2F Honolulu, HI 96815
電話:(808) 212-9282
営業時間:17:30-24:00