ハワイでパラカとして知られる、格子柄(チェック)の厚手の綿生地やシャツ。もともと1800年代にイギリスやアメリカの船員達からもたらされたと言われている。このパラカを使ったシャツやジャケット、オーバーオールなどが、1920年代にハワイプランテーション時代に農園で働く人たち、またパニオロ(ハワイアンカウボーイ)たちの間で流行となり愛用されていた。
アロハシャツよりも長い歴史を持つパラカは、丈夫で長持ち、そして乾きが早く、強い日差しが照りつく過酷な環境の下で働く労働者の体を守ってくれたことから、ハワイアンデニムと呼ばれ親しまれた。
ハワイの歴史的そして多種多様な人たちに愛されたことで、「アロハシャツよりもアロハであり、ハワイで最も重要なシャツである」と、ハワイの服飾文化の研究の第一人者で、ハワイアンワークウェアへの造詣の深さは世界一と言われるバーバラ・F・カワカミ(Barbara F. Kawakami)氏が残した言葉だ。