ハワイ発サーフブランド物語〜Local Motion〜

2022.11.02

Local Motion(ローカルモーション)

創業1977年、オアフ島のウィンドワードエリアで名シェイパーとして知られるロブ・バーンズ氏がカイルアにオープンした小さなサーフショップが「ローカルモーション」の始まりでした。開業当初からオーナー自身がシェイプを手掛けるサーフボードをはじめ、オリジナルデザインのボードショーツやTシャツなどアパレルラインも展開し、のちに姉妹ブランドとして生まれた「ハワイアン・スタイル」や「カハラ・スポーツウェア」誕生のきっかけともなったのです。

開業後の1970年代から1980年代にかけては、当時のサーフシーンを盛り上げていたトップサーファーたち、バテンス・カルヒオカラニやボンガ・パーキンス、また現在CTで活躍するジョッシュやセス・モニーツの父親、トニー・モニーツなどがチームライダーとして世界中で活躍し、「ローカルモーション」のブランド名をサーフシーンに轟かせ、T&CやHICに次ぐハワイ三大ブランドとして不動の地位を築き上げました。のちにパイプライン・マスターとしても知られるジェイミー・オブライアンやブルース・アイロンなどもチームライダーとして活躍しています。

「ローカルモーション」の人気の秘密は、トップサーファーたちが愛するサーフボードだけでなく、ハワイに暮らすローカルたちに愛されるアパレルラインにもあります。海とは切っても切り離せないライフスタイルが根付くハワイ発のブランドとして、ハワイらしさを感じられるデザインにこだわったアパレルラインは、ほどよくソフトでおしゃれなスタイルが特徴的。そんな海と密接したハワイのライフスタイルをデザインのエレメントとして重要視し、デザインのすべてはハワイ在住のローカルデザイナーたちが手掛けています。そんなデザインへのこだわりが、ハワイに暮らすローカルたちにも愛される理由なのです。

2022年現在、創業45周年を迎え、老舗ブランドの地位に甘んじることなく、再びサーフシーンの盛り上げ役となるためにここ数年はリブランディングにも取り組んでいるそう。1970年代、80年代のサーフシーンを沸かせた往年のロゴの復活やアメリカ本土のサーフィンのメッカ、カリフォルニアのハンティントンビーチへの出店など、さらなるブランドの飛躍を目指して邁進し続ける「ローカルモーション」は、今後の展開にも目が話せない注目のハワイ発ブランドのひとつです。

また、現在プロのトップサーファーとして活躍している数々のローカルサーファーたちを輩出した「ローカルモーション」主催のサーフコンテスト「サーフ・イントゥー・サマー(Surf into Summer)」が今年は3年振りに再開催されます。ハワイのアマチュアサーファーたちの登竜門として、島中からキッズ&若手サーファーたちや応援に駆けつけたファミリーが集い、会場となるアラモアナボウルズが見えるマジックアイランドは、大会開催中は大いに盛り上がります。滞在中にタイミングがあえば、ローカル気分で大会を覗きに行ってみるのもおすすめです。

https://www.localmotionhawaii.com/

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