ウェイド・トコロは30年以上も、オアフ島イーストサイドに位置する1500人足らずの町、カハルウの小さなビーチタウンで暮らしています。ウェイドの仕事はシェイパーと呼ばれるサーフボード職人。
サーフボードを作るためには、多くのクラフトマンが関わりますが、その花形がシェイパー。
サーフボードの材料であるポリウレタンをサーフボードの形に仕上げます。その腕が、サーフボードの良し悪しや性能を左右するのです。ウェイドはハワイでも指折りのシェイパーで、多くのトッププロサーファーが彼のシェイプしたサーフボードに乗りたがっているのです。
たいていのシェイパーは、サーフショップが多いサウスショアやサーファーが多いノースショアにベースを置きますが、「ここはすごくリラックスできる土地なんだ。コンテストやイベントが頻繁に行われることはないし、島のどここからも離れているからツーリストもあまりこない。だけど、海はすぐ側で、山の景色も壮大で美しい。ちょっとだけ不便だけど、そこがまたいいんだよ」と、穏やかにお話されます。