サーフボードシェイパー~ウェイド・トコロ(Wade Tokoro)~

2022.12.17

ウェイド・トコロ(Wade Tokoro)

ウェイド・トコロは30年以上も、オアフ島イーストサイドに位置する1500人足らずの町、カハルウの小さなビーチタウンで暮らしています。ウェイドの仕事はシェイパーと呼ばれるサーフボード職人。

サーフボードを作るためには、多くのクラフトマンが関わりますが、その花形がシェイパー。
サーフボードの材料であるポリウレタンをサーフボードの形に仕上げます。その腕が、サーフボードの良し悪しや性能を左右するのです。ウェイドはハワイでも指折りのシェイパーで、多くのトッププロサーファーが彼のシェイプしたサーフボードに乗りたがっているのです。

たいていのシェイパーは、サーフショップが多いサウスショアやサーファーが多いノースショアにベースを置きますが、「ここはすごくリラックスできる土地なんだ。コンテストやイベントが頻繁に行われることはないし、島のどここからも離れているからツーリストもあまりこない。だけど、海はすぐ側で、山の景色も壮大で美しい。ちょっとだけ不便だけど、そこがまたいいんだよ」と、穏やかにお話されます。

ウェイドの一日は、自宅のラナイから海を眺めることから始まり、うねりや風をチェックして、その日のコンディションを見極めています。そして、自宅でサーフボードのデザインを手がけ、ファクトリーのスタッフにデータをメール。そして、朝5時には波乗りに出かけます。サーフィンを満喫したら、夕方までファクトリーでシェイプを行い、帰宅して夕食をとり、リラックスしてベッドへ。
実にシンプルな暮らしが彼のライフスタイルなのです。

太陽とともに目覚め、波があればサーフィンを楽しみ、仕事に集中して、一日を終える。
サーファーなら憧れるだろうライフスタイルを実現する環境が、ここイーストサイドにはあります。
有名な観光名所もなくツーリストも素通りしてしまう土地だが、暮らしてみれば、歌にしたくなる魅力に気づくことになるでしょう。

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