ワイキキのビーチボーイズを父に持ち、幼い頃からワイキキビーチで育ったカイ・サラス氏が本格的にサーフィンを始めたのは10歳の頃でした。以降、12歳からアマチュアのコンテストに出場し、プロロングボーダーとして活動を始めたのは17歳のこと。プロとして世界中のコンテストツアーを回る中、コンテストに勝ちたい一心でボードについて興味を持ち始めたのは、世界的にもレジェンドシェイパーとして知られたドナルド・タカヤマのボードに乗っていた頃でした。
Kai Sallas/カイ・サラス/Kai Sallas Longboards Co.
2022.10.22Kai Sallas/カイ・サラス/Kai Sallas Longboards Co.
「カリフォルニアに行くたびにドナルドのシェイプルームを訪ねて、ボードデザインについて何時間も色んな質問をしていたよ。」
プロロングボーダーとして活躍する傍ら、常にサーフボード作りに興味があったカイ氏でしたが、実際に自身のサーフボードブランドを始めたのは2020年のこと。2010年にサーフスクールを開校し、プロロングボーダー兼サーフスクールの校長として多忙な日々を送ること10年。今までコンテストシーンを共に歩んでくれたシェイパーたちの逝去やリタイア、またパンデミックになりサーフスクールを休校せざるを得なかったことを機に、自身のボード作りをはじめるタイミングが訪れたのです。
「この2年、毎日シェイプルームでボードをシェイプしていました。ボードを作っては試乗して、翌日には直したいところを新しいボードに反映させる日々。今まで20年、30年プロとして培った経験とシェイパーに教えてもらったボードデザインの知識を活かして、理想のライディングができるボード作りに試行錯誤の毎日です。」
現在も現役のプロロングボーダーとして活躍し、世界トップランキングを走り続けるカイ氏。彼が率いるチームライダーたちもまた世界トップランキングを誇る豪華メンバーが揃います。サーフスクールを開校して得た知識もまたボード作りに活かされ、顧客のサーフィンのレベルや癖を見てどんなボードが合っているかも的確に教えてくれます。ロングボーダー、サーフスクール校長、サーフボードシェイパー、さまざまな経験と知識が集約されて作られるボードは、ハワイを代表するサーフボードブランドへの道を確実に歩みだしています。
2021年1月には「カイマナビーチホテル」にサーフスクール兼ショップをオープン。昨年のリリース後からすでに人気を集めているモデルもストックやカスタムオーダーもショップでできます。