写真は、ホノルルダウンタウンのアリイオラニハレ(完成は1884年)の前に立つ、ハワイを統一した偉大な王様カメハメハ大王の銅像です。この建物は、ハワイ州の最高裁判所で、一階は司法歴史博物館として一般公開されています。
最近では、ハワイが舞台の全米ネットワーク刑事ドラマ、ハワイファイブオーの本部として登場している建物なので、「テレビで観た!」と思われる方も多いでしょう。
ハワイ州の公式行事では、カメハメハ大王を讃える、ハワイ州歌「ハワイ・ポノイ」が演奏されますが、この「ハワイ・ポノイ」は元々、ハワイ王朝時代の国歌でした。
この曲の誕生は、ハワイ王朝第6代君主、カメハメハ5世(プリンス・ロット)が、偉大な王様、カメハメハ大王を讃える日を6月11日に制定し、ハワイ王国の公式行事として祝うこととなった、1872年に端を発します。
祝いの席には、盛り上げる音楽が必要と考えたカメハメハ5世は、ロイヤル・ハワイアン・バンドの初代バンドマスターとなる、ヘンリー・バーガーに作曲を依頼します。そして、その後、カメハメハ5世、ルナリロ王の後に継いで、1874年に、第7代君主となった、カラーカウア王は、ご自身の誕生日である11月16日に、自ら詩をつけたこの曲をカワイアハオ教会で発表しました。そして、40歳のお誕生を迎えた1876年、この「ハワイ・ポノイ」をハワイ王国の国歌として定めました。
そして、ハワイ王国が転覆し、ハワイの歴史は移り変わりましたが、ハワイがアメリカの50番目の州になった後、1967年に、この「ハワイ・ポノイ」がハワイ州歌として制定され、公式に、土地のシンボル曲として、再び、唱和することになりました。みんなで一緒に歌う事ができる唱和曲はアイデンティを高めるために重要なツール、来年は、唱和する曲となってから140年。この機会にハワイ好きの皆様も是非、覚えてみませんか?
↓この映像は、13年間、プログラムをお手伝いさせて頂いている静岡大学教育学部付属浜松中学校のハワイ体験学習初日の合唱です。