ホリデーシーズン直前のハワイでは、11月4日&5日にマウイ島カフルイ空港近くのザ・マウイアーツ&カルチュアルセンター(The Maui Arts & Cultural Center)にてメイド・イン・マウイカウンティー・フェスティバル(Made in Maui County Festival)が、そしてオアフ島では11月11日から3日間、アラモアナセンターにてメイド・イン・ハワイ・フェスティバル(Made in Hawaii Festival)が開催され、大いに盛り上がった。
11月は、メイドインハワイの月!
2022.11.24メイド・イン・マウイカウンティー・フェスティバル
2022年で9回目となるメイド・イン・マウイカウンティー・フェスティバルは、2020年と2021年の2年間はオンラインのみの開催となり、今年は遂に青空広がる会場で開催され、ピンクのエコバッグを片手に多くの人々が訪れショッピングを楽しんだ。
メイド・イン・マウイカウンティー・フェスティバルで見つけた人気のアーティストから将来が楽しみなクラフト作品まで紹介します!
注目のアーティスト、Sara DeYoung
マウイ島ノースショア在住サラ・デヤング(Sarah DeYoung)さんのアートは、フェミニンで優しい色使いにファンキーな手描きのアウトラインが特徴的だ。ミシガンで生まれ育ち、その後メイン、ハワイ、アラスカと複数の州にまたがって過ごしたサラさんだからこそ、色使いやテイストが洗練された仕上がりとなっている。
ハワイや海外の20店舗以上のリテールストアですでに彼女のアートが展開され、若くしてフルタイムアーティストとして活躍するサラさん。サーフィンに情熱を注ぐライフスタイルから沢山のインスピレーションを得てクリエイトされるハッピーアートだ。
目に飛び込んでくるポップなアート、師匠はあのレジェンド!B. MIYO ART
マウイ島のローカルタウン、ワイルク(Wailuku)でアーティスト活動を行っているのは、ビー・ミヨ・アート(B. MIYO ART)ことベイリー・オナガ(Bailey Onaga)さん。
目に飛び込んでくるようなポップなテイストで、ハワイの自然やライフスタイルを表現している。彼女の師匠はモロカイ島出身でハワイアンカルチャーアートを描くレジェントアーティスト、フィリップ・サバド(Philip Sabado)氏。
「ミヨ」は彼女のミドルネーム、ミヨコから来ていて、日本に6年間住んでいたこともあり、ハワイだけではなくインドネシアや日本でもエキシビジョンを行ったことのある若手国際派アーティストとして注目だ。
11歳からビジネスマン!Edana Joy Crochet
クロッシェ編みでキュートな観葉植物アートを作るのは、エダナ・ジョイ・フィリップ(Edana Joy Philip)さん。9歳でカナダからマウイ島に家族で引っ越したエダナさんは、アート、裁縫、編み物が大好き。なんと11歳から物作りをしては販売をしてきたビジネスマン。
クロッシェ編みのハンギングプランツもあり、「軽量で飾るのが簡単、水をあげる必要もないので、手軽に観葉植物が楽しめますよ」とエダナさん。若くて、ユニークなアイディアの持ち主であるエダナさんの将来が楽しみだ。
ウィムジカルなオーシャンアート、Maui Island Jem
ウィムジカルなオーシャンアートを描くのは、マウイ・アイランド・ジェム(Maui Island Jem)のアーティスト、ジェン・エドワーズ・マクラフラン(Jen Edwards McLaughlan)さん。
特に目を引いたのが、キュートな犬や猫のアートたち。リアルとイマジネーションがミックスされたマーメイドやフラダンサーになった動物たちの姿が可愛すぎて、思わず笑顔になってしまうアートだ。
ナチュラルな素材をそのままに、色を使わないBaz Maui Art
バズ・カンバーバッチ(Baz Cumberbatch)さんが手がけるユニークな作品は、バナナ、バンブー、ココナッツ、パームツリーなどすべてナチュラルな素材を色をつけることなくそのまま使用してクリエイトされるエコなアートピースだ。
カリブ海のセントビンセント&グレナディーン(Saint Vincent and the Grenadines )出身で、祖父はセイルボートを作り、父は大工でギターなどの楽器も作ってしまう職人一家。バズさん自身はアートスクールなどは卒業せず、独学でアートを学んだ。
ユニークなスタイルが評価され、マウイ島でも最近おしゃれなタウンとして注目されているマカワオ(Makawao)のギャラリーや、シカゴでエキシビジョンを行う実力派だ。
メイド・イン・ハワイ・フェスティバル
アラモアナセンターのパーキングで開催されたメイド・イン・ハワイ・フェスティバルは、今年もフード、アート、雑貨、ボディーケア、ファッション、インテリアなど約400ブースが出店し、入場するのに大行列となった。
クリス・ゴトー(Kris Goto)やニック・クッチャー(Nick Kuchar)など日本でも大人気のアーティストブースがある中で、これからの活躍が楽しみなアーティスト、新感覚な香り系アート作品、そしてメイドインハワイフェスティバルで着実に実力をつけたあのアパレルブランドを発見したので、一気に紹介します!
期待の新人アーティスト、Taylor Trbo
初出店の若手サーフアーティスト、テイラー・ターボ(Tayloe Trbo)さん。2021年にハワイ大学を卒業したばかりの新人で、積極的に活動している。
サーフィンは週6回通うほど大好きで、彼女を取り囲む自然や人々をブルーを基調にフィーチャーしている。原画は、水彩絵の具と食塩を使って描くというユニークな工程も興味深い。テイラーさんは180cm以上の長身で、存在感も抜群だ。
香り系アート、L'atelier de Claire
上品なフラワーとフレグランスのコラボアート作品、ラテリエ・デ・クレア(L'atelier de Clair)は、ナチュラルな素材のみを使って手作りされるキャンドルやフレッシュナーになるワックスタブレット。
使われているドライフラワーはオーナーのクレア・パーク(Claire Park)さんが一つ一つ手摘みして乾燥させたもの。また、ローションやミストなどもあり、どれも香りが素晴らしい。癒しの空間作りにもってこいの作品だ。
人気アパレルブランドに成長した、Vermilli
ハワイで手作り、少量生産されているリゾートアパレル&水着ブランド、バーミリ(Vermilli)は、コンテンポラリーファッションとリラックスファッションをミックスさせたバランスの良いアイテムだ。
オーナーのニコール・バーミリオン(Nicole Vermillion)さんのアクティブなライフスタイルとセンスが発揮された人気ブランドで、立ち上がってからもう直ぐ10年。安定したメイドインハワイのファッションブランドに成長した。
どちらのイベントも紹介しきれないくらいのメイドインハワイの魅力的な商品や作品が大集結していた。ホリデーシーズンが始まる11月のハワイでは、小さなポップアップイベントがあちこちで開催されるが、メイド・イン・マウイカウンティー・フェスティバルやメイド・イン・ハワイ・フェスティバル級の大規模なリテールイベントは、入場料がかかるものの、新人アーティストから人気アーティストまで、幅広いレベルのブースが一堂に会するのがイベントの最大の魅力だ。
そしてアートやファッションブランドは、会場でアーティストやデザイナー本人に会えるのも嬉しい。もちろん、アートやファッション以外にもあらゆるジャンルのメイドインハワイが集まるので、11月にハワイに来るチャンスがあればぜひ行ってみてください!