ホノルルマラソン50回記念大会開催、市民マラソンの軌跡

2022.12.09

1973年にエントリー数わずか162人で始まったホノルルマラソンは、今年、記念すべき第50回大会を迎えます。ハワイの12月を代表するイベントになったこの大会の魅力に迫ります!

ホノルルマラソンの50年の歩み

ホノルルマラソンの誕生は1973年。その立役者は心臓病専門医のジャック・スキャッフ医師です。医師として心臓病を予防するために「長距離をゆっくり走ることは、心臓病の予防とリハビリに非常に効果的」という医学的な観点から、毎年3月から冬にかけて毎週日曜の朝に心臓病予備軍を集め、カピオラニ公園で指導を行っていました。これがきっかけとなってオアフ島公認マラソンとして開催されたのがホノルルマラソンです。以降、毎年12月の第2日曜日に開催されるようになりました。

第1回に162人だった参加者は、1976年には1670人に。この年、初めて一人の日本人ランナーが参加しました。その後もエントリー数は加速度的に増え、毎年約3万人、そのうち日本からは参加者1万人を超える大会へと成長を遂げました。今では、ニューヨークシティーマラソン、ボストンマラソン、シカゴマラソンと並ぶ「全米4大マラソン大会」の一つとなっています。

その一方で、変わらないのは「健康維持、増進のために日常生活の中にランニングを取り入れ、最終的には自分のペースでフルマラソンを完走する」という大会の精神です。今日まで、時間制限を設定しない大会として継続されてきました。

ホノルルマラソン完走者の栄誉:歴代フィニッシャーTシャツ

ホノルルマラソンを完走者した全てのランナーだけに与えられるフィニッシャーTシャツ。初回の1973年からずっと手渡されています。

歴代のフィニッシャーTシャツ49枚のデザインの様変わりを以下のサイトから見ることができます。

ボランティアのアロハスピリッツが大会運営をサポート

2020年は、コロナ禍でリアル大会が中止になりましたが、バーチャルランニングイベント『ホノルルマラソン・バーチャル・ビーチフェス』が初開催されました。このイベントには、日本人約5000人を含む、約1万6000人が参加しました。

そして2021年には2年ぶりのリアル大会が実施されました。ナンバーカードの受け取りにワクチン接種証明かPCR検査陰性証明の提示が必須となった他、エイドステーションの約半数が手渡しでなく、ランナー自身がマイカップで水を汲むセルフサービスに変更されました。また、完走メダルとTシャツも本人によるピックアップとなり、安心・安全な大会を目指して、新しい形式が導入されました。

大会を主催するホノルルマラソン協会は非営利団体で、年間のべ1万人近くのボランティアが、大会の準備・運営を支援しています。開催費用は、マラソンエントリー料と協賛各社のスポンサー料で、公的な資金は一切使われていません。

「自分自身の心や精神といった内面を整え、他人に思いやり(マラマ)をもって接する」というアロハスピリッツの精神に基づいて運営されているホノルルマラソンはマラマハワイそのものです。それが大会の精神として、50回記念大会を迎えるまで、長く大切に受け継がれている大会なのです。

HM2022プロモーションビデオ

2022年ホノルルマラソン概要

時間制限・人数制限がなく、誰でも完走できるホノルルマラソンは、世界各国から毎年約3万人のランナーが集うスポーツ祭典です。2022年の50周年イベントはフルマラソン、10K ラン&ウォーク、カラカウア メリーマイルなど多くの参加者を魅了するイベントです。

<フルマラソン / 10K ラン&ウォーク>
2022年12月11日(日)5:00amスタート
https://www.honolulumarathon.org

<カラカウア メリーマイル>
12月10日(土)7:00am~ウェーブスタート予定

※カラカウア通りを1マイル(約1.6キロ)走る年齢制限なしのファンランイベント。

申し込み期限:ホノルルマラソンEXPOで直接申し込み
料金:

  • ホノルルマラソン 在住者・旅行者 $400
  • ミリタリー(現役)$320
  • 10K ラン&ウォーク $120、カラカウア メリーマイル $70 

※内容や日時は全て予定で、変更する場合もあります。

<ホノルルマラソンEXPO>
場所 ハワイ・コンベンションセンター
12月8日(木)10:00am~6:00pm、9日(金)9:00am~7:00pm、10日(土)9:00am~5:00pm 

『ホノルルマラソン・バーチャル・ビーチフェス 2022』もチェック!

自分の好きなランニングコースを自分のペースで走ることができるオンラインイベントで、フルマラソン、10km、 1.61kmの3種類から選べ、期間中に複数に分けて走ることもできるから、ぜひ挑戦して見てください!

詳しくは https://www.honolulumarathon.jp/2022/vbf/event/

テキスト協力:ライトハウスハワイ
資料・イメージ提供:ホノルルマラソン日本事務局

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