高級住宅街のカハラモールでキラリと光るギャラリー&ブティック、Magnolia

2023.04.11

オアフ島随一の高級住宅街、カハラ(Kahala)地区。アラモアナとは違ってメローな空気感が漂うカハラモール(Kahala Mall)は、地元民に愛され続ける商業施設。ここに2010年オープンしたのがマグノリア(Magnolia)だ。

オーナーはマギー・パークス(Maggie Parks)さん。マギーさんの名前の一部と、彼女の出身地であるフロリダでよく見かける、白い大きな花を咲かせるモクレン属のマグノリアツリーにちなんで名付けたそうだ。

店内は、地元のアーティストやデザイナーの作品をメインに、ギフトやインテリア系アイテム、そして雑貨など100社以上の作品や商品が所狭しと並んでいる。

マギーさんの本業は、なんと弁護士さん。企業間の紛争や不動産がらみのトラブルなどの民事訴訟を担当する弁護士として活躍するかたわら、13年前にマグノリアをオープンさせた。

「当時は仕事と自分の人生のバランスを考えていました。いつか自分のビジネスをしてみたいという夢があって、『仕事をしていながらでも、違う人生の選択をしてもいい。夢を追いかけてもいい』と思うようになり、マグノリアをオープンする決意をしました」とマギーさん。

オープン当初は、イギリスから輸入したアンティーク商品や、スペインなどから仕入れた高級オリーブオイルやマスタードなどの高級グルメ品を扱っていた。ローカルのアート作品も少し扱っていたが、徐々に地元のお客さんからのリクエストが増え、メイドインハワイの作品をメインに扱うように。またカハラモールにホールフーズマーケットができたことで、グルメ商品などの扱いも縮小していった。

「展示会や旅行先で見つけたアメリカ本土や東南アジアからの商品も扱っていますが、ローカルの方は特に地元産の作品や商品が好きですね。今年からアーティストを呼んだイベントなども再開し、定期的に開催しています。アップカミングアーティストたちの露出できる良いチャンスになればと思っています」

ペギー・ホッパー(Peggy Hopper)や、エド・フルイケ(Ed Furuike)、ヘザー・ブラウン(Heather Brown)など大御所も扱っているが、新しいアーティストの発掘やサポートにも意欲的なマギーさんだ。

そんなアップカミングアーティストの中には、アクリル絵の具でカラフルなハワイの自然を描くステファニー・ボイナイ(Stephanie Boinay)や、以前コラムでも紹介したサーフアーティストのテイラー・ターボ(Tylor Trbo)、ハワイ島のガラスエッチングアーティストのヘザー・メテラー(Heather Mettler)、美しい水彩風景画を描くドゥウェイン・アダムス(Dwayne Adams)など。

そして、最近マグノリアのショップマネージャーになったトレバー・イサベル(Trevor Isabel)さんも写真家でありアーティスト。トレバーさんの美しい風景写真や海の生き物の作品が展示されている。本人から直接作品について話を聞けるというのが何よりも贅沢で嬉しいではないか。

扱う商品は時間とともに変わったものの、13年も同じ場所で続けてこれたというのはマグノリアが地元客に愛されている証拠だろう。

「朝お店に来ると、時々マグノリアの花が店の前に置いてあることがあったんです。モールまでエクササイズで歩いていらっしゃる高齢のお客様が、家のマグノリアツリーの花が咲くとそっと置いていってくれていたんです。最近やっとそのお客様と会うことができて……、嬉しいですね」

こんなほっこりエピソードがあるのもハワイならではないだろうか。これからもリファインさせていき、アーティストたちが作品を置きたいお店にしていきたいと頑張るマギーさんのショップ、マグノリア。ぜひ一度お立ち寄りください!

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