毎年6月8日は、国連が定める「世界海洋デー」でした。地球の表面積の約7割を占める海は、私たちの生活に欠かせないものです。でも、残念ながら、海には、海洋ゴミが年間約800トン流れ込むと言われています。それらのゴミが、絶滅危惧種を含む生物を傷つけたり、時には命を奪ってしまうこともあります。
ハワイで海洋生物のことを学べるディスカバリーセンター
2023.06.23海洋生物と海洋ゴミ
海洋ゴミが海洋生物に与える影響
Photo: NOAA
ハワイでは、ハワイアン・モンクシール、ウミガメ、クジラ、イルカといった海洋生物に出会う機会が多数あります。オアフ島のカイマナビーチでは、ハワイアンモンクシールの出産、育児をしているといったニュースも最近多いですよね。
出会った時は、推薦距離以内に近づかないようにしてください。
- ハワイアン・モンクシール:最低15メートル以上の距離
- ウミガメ:最低3メートル以上の距離
- イルカ:最低45メートル以上の距離
- クジラ:最低90メートル以上の距離
そして、海洋ごみにつながらない捨て方が重要です。
ウミガメに出会った時の「HELP」を忘れないで
「HELP」とは、頭文字を取った造語です。是非、この「HELP」忘れずにもしもの時には守ってくださいね。「E」の推定距離は異なりますが、ハワイアン・モンクシールに出会った時にもあてはまります!
H:Hand to myself and don’t touch (触らないで)
E:Enjoy from 10ft(3m)away (3m離れた場所から楽しんで)
L:Leave nothing behind; trash hurts turtules (ゴミは残さないで。ゴミはカメを傷つけることも)
P:Photos without flash please(フラッシュ撮影はなし)
毎年12,000頭ものクジラがやってくる
NOAAによると、毎年 12,000 頭ものクジラが、出産、子育てのために 11 月から 5 月にかけてアラスカからハワイの海域に戻ってくると推定しています。ハワイの温暖な浅海が、妊娠、出産、育児に適しているからと言われています。
ホエールウォッチングのピークシーズンは、1月から3月です。
ホエールウォッチングのツアーは、オアフ島、マウイ島を中心に期間限定で行っています。
クジラについて学べる場所、ツアーに参加できる場所、見れる可能性が高い場所についてが、一覧になっていますのでご覧ください。スターオブホノルル号のホエールウォッチングに参加された工藤まやさんのコラムもチェックしてみてください。
画像:カアナパリビーチホテル
クジラについて学べる、観察できるポイント一覧(NOAA)
スターオブホノルル号のホエールウォッチング
ハワイでは、水族館やディスカバリーセンターなど海洋生物保護などについて学べるスポットがいくつかありますのでご紹介します。中でもオススメは、マウイ島カアナパリのホエラーズビレッジ内にあるディスカバリーセンターです。
マウイ島カアナパリにあるハワイ・ワイルドライフ・ディスカバリー・センター
マウイ島カアナパリのホエラーズビレッジ内にあるハワイ・ワイルドライフ・ディスカバリー・センターをご紹介します。
こちらの施設は、主に海洋動物の保護のために、写真やビデオ、アートなど30 以上の展示があります。また、学びと遊びのエリア「キッズ ゾーン」、没入体験型映像の上映などインタラクティブに楽しめるようになっています 。
没入体験できる場所も
館内の一角には、ソファーに座って、海で魚やクジラが泳いでいる様子を大迫力で没入体験できる場所があります。見てください!スクリーンいっぱいにクジラが泳いでいる様子をこんな間近で見れるんですよ!
施設内の様子
館内では、子供向けのワークショップやウクレレワークショップなど、様々なイベントを開催しています。イベントの詳細は、https://www.hawaiiwildlifediscoverycenter.org/events-at-hwdc/ をご覧ください。
マラマハワイ、SDGsなどが推奨される今、教育旅行、社員研修などでもこの施設は最適です。家族旅行で、夏休みの自由研究にもぴったりです。
場所:ホエラーズビレッジ3階
営業時間:毎日10時~最終入場19時
入場料:無料。寄付制です
詳細:https://www.hawaiiwildlifediscoverycenter.org/
ハワイ島ヒロにあるモクパパパ・ディスカバリー・センター
ヒロ・ダウンタウンに位置するハワイ諸島の生態系、環境や歴史、文化も学べる学習センター。
カウアイ島やニイハウ島以西2100キロにわたって小さな島々が連なるエリアは、アメリカ最大の海洋自然保護区に制定され、「パパハナウモクアケア海洋国立記念地区」と呼ばれています。2010年には、ユネスコの世界遺産に登録されました。
ちなみに、ハワイでユネスコ世界遺産に登録されているのは、ハワイ火山国立公園とこのパパハナウモクアケア海洋国立記念地区の2ヶ所のみです。
残念ながら、「パパハナウモクアケア海洋国立記念地区」への一般の立ち入りはできないのですが、ここの自然や文化を学べる施設として、このモクパパパ・ディスカバリーセンターが2003年にオープンしました。
パパハナウモクアケア海洋国立記念地区のマップ
館内には約1万3428リットルもの海水が入った水槽やインタラクティブな展示、パパハナウモクアケア海洋国立記念地区に生息する野生動物の等身大モデル、それらの島々やハワイ文化に関するアートなど、ハワイ語と英語で解説入りのパネルが展示されています。 館内は、堅木張りの床に、コアウッドの階段、高い天井からは実物大の鮫やエイの模型がぶら下がっています。
ヒロ探索中の休憩にもおススメのスポットですよ。
場所:ハワイ島ヒロのダウンタウン(76 Kamehameha Ave on the corner of Kamehameha and Waianuenue Ave.)
営業時間:火曜~土曜日 9時~16時
入場料:無料
詳細:https://www.papahanaumokuakea.gov/education/center.html
画像:NOAA
地球にやさしい旅を
「Malama」とは、思いやりの心をもって接することです。思いやりの心を旅の中で実践していくことが、、新しい観光のカタチと言われています。
旅行の中で、上記でご紹介したディスカバリーセンターで自然環境や文化について楽しみながら、学ぶ機会を設けてみるというのはいかがでしょうか?
今回案内した施設以外に、ワイキキ水族館、ビショップミュージアム、マウイ・オーシャン・センターなど他にもあります。
また、ぬりえや迷路などお子様が楽しみながら学べるアクティビティツールもあるので、ご自宅で是非使ってみて下さい。
アクティビティツール:https://www.papahanaumokuakea.gov/education/for_kids.html