東京、沖縄、ハワイをベースにアーティストとして活躍されるシンギー(SHINGIIIIII)さん。まず真っ先に感じたのは、なんともユニークなお名前です。ローマ字で、「I」を6つつなげたアーティスト名は、シンギーさんのライフナンバーが6で、6にこだわりを持っているから。本名は信儀(のぶよし)と言い、漢字の音読みが「シンギ」なので、最後の「I」を6個にしてシンギーと名付けたそう。さすが、アーティスト。とってもユニークです。
和と洋の融合、新鋭アーティストSHINGIIIIII、ハワイデビュー!
2024.03.27クリエイティブな名前を持ったシンギーさんの得意ジャンルは、水墨画、現代アート、アニメーション、そしてデザインアート。新鋭アーティストとして幅広いジャンルで活躍されています。
油絵をやっていた母親の影響で、幼少期からアートに目覚めたシンギーさん。8歳からコンテストに作品を出品するようになり、9歳の時に小・中学生が出品する明治生命主催のコンクールで最優秀賞を受賞するなど、絵画展やデザイン展で数々の賞を受賞されてきました。少年時代から才能が開花したシンギーさんは、色の強いもの、目に見えないものを描き、審査員に強烈な印象を残し評価されてきました。
浮世絵師の葛飾北斎の作品や版画家の川瀬巴水の作品を見て刺激を受けたのが、なんと若干19歳の時でした。そして20歳で水墨画の道に進むことを決意したシンギーさんは、白と黒で奥行きを作る技法を学び、コンテストに出品するように。26歳の時に水墨画で新人画家の登竜門である水墨画全国展で奨励賞を受賞し、日本画家の巨匠である平山郁夫氏に評価をもらって本格的にアーティストとして活動をスタートしました。
その後、デザイン会社を立ち上げ、企業ポスターやCDジャケットなど数々のプロジェクトを手がけ、幅広く活躍しているシンギーさん。そんなシンギーさんが3月9日、10日にホノルルのコンベンションセンターで開催されたホノルルフェスティバルの「ホノルル・アート・マーケット」に日本を代表して初参加され、ハワイデビューを飾りました。
ブース内にはハワイをテーマにした個性あふれる色彩豊かなシンギーさんのアートが縦型の特大掛け軸になり、和と洋の融合の楽しさを展示しました。日本の文化交流を目的としたホノルルフェスティバルのテーマにぴったりの展示でした。
シンギーさんのハワイシリーズのコンセプトは、日本画技法を使っていること。特にシンギーさんが得意とする水墨画の技法は、色彩を最小限にしており、奥行きを感じることが難しいのですが、シンギーさんの作品は一歩踏み込んだ時に奥が見えてくるような巧みなテクニックで、まるで3Dのような不思議な感覚になるのです。
ハワイに定期的に通い、ハワイアートシリーズをここ4年くらい描き続けているシンギーさん。パンデミックの直前にハワイに来た際、ワイキキで見たオレンジ、黄色、紫、ピンクなどたくさんの色が混じりあった言葉に言い尽くせないサンセットの美に魅了され、直感でこの色合いを描きたいと思ったそう。
日本で所属している東京の音羽画廊の先生から、「見えている色彩が違う」と言わしめたシンギーさんならではのスペシャルな色彩感覚。それは、ハワイの色と親和性を持っていて、鮮やかながらもどこか落ち着きのある絶妙な色バランスです。
去年の11月にはドバイで掛け軸展を行い、今年はタイのプーケットにギャラリーオープンを予定している大忙しのシンギーさん。「夢は何歳から見ても良い」という素敵な格言を持って、常に前に進んでいくための夢を持ち続けるという姿がとても素敵です。
絵は視覚言語であり、たくさんの人に見てもらいたいというシンギーさんのアートが海外で一人歩きしていく日も近いのではないでしょうか。ハワイのギャラリーやショップでシンギーさんのアートが扱われる日も近そうです。ぜひ、シンギーさんのアートをチェックしてみてください!
SHINGIIIIII/ シンギー
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