イーストウエストセンターの「歌舞伎 in Hawaiʻi」展

2024.03.12

全米一緑豊かなキャンパスに選ばれたこともあるハワイ大学マノア校。木々の木陰が涼しいキャンパス内のイーストウエストセンターに、ギャラリーがあるのをご存知ですか? 
イーストウエストセンターは、アメリカとアジア、太平洋地域の国や人々が、調査や研究を通してお互いの理解と関係性を深めるためにあります。同センター1階にあるギャラリーでは、期間展を随時開催。現在は「歌舞伎 in Hawaiʻi 」展が5月5日(日)まで開催されています。

ハワイと歌舞伎の歴史は130年以上と長く、英語での上演は1924年にハワイ大学の演劇サークルによる「忠臣蔵」が始まりでした。第二次世界大戦後の1950年には、ハワイ大学に演劇学部が設立され、1963年には同大学構内にケネディシアターがオープン。昨年60周年を祝ったこの劇場は、歌舞伎上演用に花道の設置が可能な劇場としては当時アメリカ初であり、現在でも全米唯一です。

2月に行われた「歌舞伎 in Hawaiʻi 」展のオープニングレセプションには、イーストウエストセンターをサポートする地元の人々、大学関係者など50名ほどが出席。日系2世の太鼓マスターで、太平洋太鼓センターのアーティスティックディレクターを務めるケニー遠藤氏も登壇しました。遠藤氏は、日本に10年間滞在し助六太鼓などの修行をし、邦楽囃子において外国人初の名取を取得しています。レセプションでは、歌舞伎における太鼓の表現を実演を交えて披露し、会場を沸かせました。

ギャラリーには、歌舞伎の衣装、かつら、化粧道具、舞台模型などのほか、歌舞伎上演を告知する古いポスターやパンフレット、劇場の写真なども飾られており、ハワイの歌舞伎の歴史を知ることができる興味深い内容となっています。

歌舞伎 in Hawaiʻi 展
Kabuki in Hawaiʻi
East - West Center Gallery, 1601 East-West Road, Honolulu, HI 96848 (ハワイ大学マノア校構内)
公式ウェブサイト:https://www.eastwestcenter.org/education/arts
月〜金曜:午前9時〜午後5時
日曜:正午〜午後4時
休館日:土曜日、3月29&31日
入場料:無料

今後の予定

3月24日(日)午後2時〜3時
「歌舞伎かつらデモンストレーション」
大阪市西成区「長野かつら店」の長野勇氏による実演。

4月7日(日)午後2時〜
「Discover the Song, Dance and Skill of KABUKI」
歌舞伎の唄、踊り、技術を紹介するイベント。

5月5日(日)午後1時〜3時
「Talk Story session」
ハワイの歌舞伎にまつわる思い出を語り合うイベント

この記事に関連するタグ
3月9、10日に開催されたHonolulu Art Marketにアーティストが大集結!
3月9、10日に開催されたHonol…
2024.03.15
コラムの一覧
次々と釣り上げる一本釣りも!ハワイの漁業を大きく躍進させたのは誰?
次々と釣り上げる一本釣りも!ハワイの…
2024.03.01

「遊ぶ・体験する」の最新コラム&ニュース