今年に入って、ノニジュースを作り始めました。ぶつぶつとしたたくさんの目を持つノニの果実は見た目がちょっと怖く、熟れると特有のアンモニアに似た悪臭を放つ。その薬効は古くから知られていてノニジュースや、錠剤がサプリメントとして販売されていますが、その匂いの強烈さから、何度となくバラエティー番組の罰ゲームにおすすめしてきました。そのノニをとうとう自ら飲むことになろうとは。
奇跡を起こすフルーツ、ノニで発酵生活はじめました!
2024.04.04きっかけは、昨年の秋、マウイ在住のコーディネーター愛さんのご自宅を訪れたこと。愛さんはハワイ語を学び、フラを学び、ハワイの歴史、文化にとても造詣が深い。そんな彼女のご自宅はマウイの太陽が燦々と降り注ぐ山の家。キッチンには素敵な出窓があってそこに大きなメイソンジャーでノニジュースを作り毎日飲んでいるとのこと。ぴちぴちになるよ〜と言われたのはもちろん、ハワイらしいナチュラルな彼女のいでたちは憧れだったし、なによりも「神様のおくりもの」とまで言われるノニが長年ハワイの人々に愛されているのを実感してみたいと思ったのもある。だって、本当にとんでもなく臭いのに!
ノニは原産地の東南アジアでは6000年以上も前から、その後ポリネシアの国々では2000年ほど前から、そしてハワイにはカヌープランツとして持ち込まれ、果実や葉は食用、医療用に、根や幹は染料として使われています。ノニに含まれるイリドイドは抗酸化作用、解毒作用、糖尿病、高血圧の改善といった予防対策に期待されるそうですが、ノニを愛飲する友人たちはそれぞれに効能を聞かせてくれる。半年飲み続けて花粉症が治ったとか、胃薬を手放せなかった友人の胃痛がなくなったとか、癌が消えてなくなったみたいな奇跡の逸話も。
友人宅で育ったノニをもらい、透明のガラス瓶に入れ外に置き陽に当てて待つこと1ヶ月。だいたい、1ヶ月―1ヶ月半くらいで果実が発酵をし、液体がでてきて、それがノニジュースとなる。朝晩1回10−20ml飲むと良いそうで、飲みましたよ。おちょこに一杯くらい。熟れて地面に落ちているノニの匂いはアンモニアに似た鼻を突く匂いですが、自宅で作ったノニジュースは、腐ったチーズのような香り。臭いけど、多分大丈夫、と思えるレベル。香りは強く味は発酵風味はあるけれどそこまで嫌な感じはしない、私はブルーチーズなどが大好きなので案外すんなり飲めて拍子抜けしたほど。それよりも外食が続く日や、暴飲暴食をした翌日の体重変化のなさにびっくり。
今では散歩コースになるノニが熟れるのを心待ちにする日々。完熟した実がきれいに地面に着地してくれているのがなによりの楽しみで、それを拾っていると、通りすがりの人に「ノニくさいよね!」とか「ノニやっぱりいい?」とか声をかけられる。地元の人も知ってはいるけど、実践できずにいる人が多いのかもしれない。フラもウクレレもできない私ですが、ノニをはじめて少し、ハワイの食文化継承に貢献できるかな?なんて、始めたばかりなのにたくさんの人におすすめしています。