王妃もジューン・ブライド!6月にロイヤルウェディングを行ったお二人とは?

2024.05.21

「ジューン・ブライド(6月の花嫁)」という言葉があるように、欧米を中心に、6月はウェディング・シーズンといわれます。
ハワイは1年を通して、多くの方々が式を挙げられていますが、挙式数が特に多いのは、やはり6月を含む夏場と10月。ちなみに、ハワイの6月は雨季もすっかり終わって青空が広がる日々が続き、台風シーズンの前で天気も安定し、花々が咲き…ということもあって、確かに挙式を行うにはピッタリの月。
そんな素敵な6月のハワイで、王国時代、盛大にロイヤルウェディングが行われています。今回は、「そのお二人」に関する場所をご紹介します。

「そのお二人の銅像」が、ワイキキに

今回ご紹介する王族の銅像が、ワイキキにあります。それは一体、誰なのでしょうか?

写真:Hawaii Historic Tour LLC

答えは、カメハメハ4世、カメハメハ大王の孫にあたる方です。そしてお相手の…

写真:Hawaii Historic Tour LLC

エマ王妃です。お二人は1856年6月19日に、ダウンタウンにある最も歴史ある教会「カワイアハオ教会」にて式を挙げています。お二人はそれぞれ馬車に乗り、騎馬隊に続いて、現イオラニ宮殿がある場所にかつてあった旧宮殿を出発し、教会に向かいました。写真の銅像は、ワイキキにあるモール、「インターナショナル・マーケットプレイス」内にあります。

写真:Hawaii Historic Tour LLC

お二人の間にアルバート王子も誕生しましたが、4歳で病により亡くなられ、翌年にはカメハメハ4世も逝去…悲しみにくれたエマ王妃に、インターナショナル・マーケットプレイスの土地を所有していたルナリロ王(ハワイ王国の6代目の王)が、緑に囲まれ、静かに心を休めることができるようにと、この土地を譲渡し、王妃は後に別荘を建てました。そういったことから、エマ王妃と家族の銅像が、インターナショナル・マーケット内に置かれています。

ハワイで最初の病院を設立した4世とエマ王妃

カメハメハ4世とエマ王妃は、ハワイで最初となる病院を設立しています。

ホノルル・ダウンタウンに建てられた、最初の病院「クイーンズ・ホスピタル」。写真:Hawaii State Archives

4世が王として活躍した1850年代後半、外国から持ち込まれてしまった様々な病気により、それらに免疫を持たないハワイアンが、数多く命を落とすという時代でした。
1860年に着工したクイーンズ・ホスピタルは、病床124床から始まり、数度の拡張工事を経て、現在はクイーンズ・メディカル・センターとして、病床575床を数え、医師・スタッフ総勢1万人が勤務する大病院となっています。

写真中央の柱のある建物がハワイ州庁舎、その左下部分のビル群がクイーンズ・ホスピタル。イオラニ宮殿から程近い場所でもある。 写真:Hawaii Historic Tour LLC

エマ王妃が家族で過ごした夏の離宮

写真:Hawaii Historic Tour LLC

ホノルルのダウンタウンから、オアフ島東部に伸びるパリ・ハイウェイに入り、車でわずか3分程。緑に囲まれた「ヌウアヌ」と呼ばれる地に、クイーン・エマ・サマーパレスがあります。
1848年に建てられた建物で、その2年後にエマ王妃の叔父であるジョン・ヤング2世が購入し、1857年にエマ王妃が相続する形となりました。夏の時期、宮殿のあるダウンタウンの喧騒を離れ、山々に囲まれた静かな環境で、エマ王妃、カメハメハ4世、そして、お二人の間に生まれたアルバート王子が過ごされた場所です。
当時の様子を今に伝える博物館として、王子が使われた揺りかごやベビーベッド、王族のシンボルである羽のケープの数々、イギリスのビクトリア女王から贈られたギフトなど、大変貴重なものが数多く展示され、見応えのある博物館となっています。

王族の人生をたどる旅

今回は、「ジューン・ブライド」であるエマ王妃に特に注目して、王妃に関わる場所をご紹介しました。王族が遺した建物は数々ありますが、一人の王族に注目して、その王族が関わる場所や建物を訪れて、その人生の一部をたどってみるという旅も、様々な発見があって面白いかもしれませんね。

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