ワイキキやダウンタウンを歩いていると、数々の銅像に出会います。歴史あるものになると、140年も前に造られたものも。それぞれが、一体誰なのか、何をした人々なのかなど、銅像にまつわる話をその場で聴けたら、「なるほど!」「へ~、面白い!」と、興味も深まりますね。今回は、現代の技術を使って新たに実現した、「銅像の新しい見方」をご紹介します。
銅像が目の前で光り輝く!現代の技術を使った、新たな銅像の見方をご紹介
2024.08.22ダウンタウンにある王族の銅像に会いに行ってみよう
ホノルルのダウンタウンにある2つの銅像の前に行ってみましょう。一つ目は、ハワイ王国最後の女王、リリウオカラニ女王の銅像です。
(リリウオカラニ女王像。1838年9月2日生まれで、毎年、誕生日前後の週末に、銅像奥のイオラニ宮殿と周辺の女王ゆかりの場所で、イベントが行われます。 写真:Hawaii Historic Tour LLC)
イオラニ宮殿とハワイ州庁舎の間に銅像はあります。王国最後の女王ということもあり、ハワイアンの方々には特別の想いがある銅像で、毎日のように花やレイが置かれていきます。銅像に近づくと、赤紫色のプレートが目に入ります。
(QRコードを発見! 写真:Hawaii Historic Tour LLC)
スマートフォンやiPadなどのデバイスを活用して見る銅像の姿
日々の生活で、もはや欠かせない存在のスマートフォンは、旅行先でも大活躍ですよね。銅像の前で、ご自身のスマホや、iPadのようなデバイスを使うことで、銅像を見ながら、AR体験ができるようになりました!
AR(Augmented Reality、拡張現実)とは、現実の世界にデジタル情報を重ね合わせる技術で、例えば、「ポケモンGo」がARの技術を使ったゲームの一つです。(スマホのカメラを通して見える現実の景色の中にポケモンのキャラクターが現れ、それらをキャッチする、というゲーム)
このゲームと同じように、スマホのカメラを通して銅像を見ると、銅像が光や花々で美しく飾られたり、銅像の説明をする人が現れたりと、より興味深く、銅像の人物や時代背景などについて知ることができるようになりました。
アプリをダウンロードしておこう
銅像でAR体験をするには、まず、「Kii A Loaa」というアプリを、スマホやiPadなどにダウンロードしておきます(無料)。
アプリを開けると、次のような画面が出てきます。
リリウオカラニ女王像の前に到着したら、左側の写真下の「Enter AR」をタップします。そして、銅像前の赤紫色のプレートのQRコードを読み取らせます。
「Line frame up to image on ground」と画面に出たら、カメラを銅像に向けてみましょう。すると…
銅像の周りに光が漂い、花が舞い降りてきました!画面には、さらに選択ボタンが現れ、それぞれ、数分にまとめられた話を聞くことができます。それらの内容に合わせ、違った画像が登場するので、なかなかな見応え。
(まるで目の前で話してくれているよう。背丈もおそらく、実物大と思われます。すごい!)
リリウオカラニ女王に並び、同じようにARを体験できるのが、カメハメハ大王像です。
(大王像では、この位置にQRコードがあります。 写真:Hawaii Historic Tour LLC)
「ハワイ王国建国の父」であるカメハメハ大王の銅像は、7代目の国王であるカラカウア王の時代に造られたもので、イオラニ宮殿の向かいに、1883年に設置されました。140年という時を超え、現代の技術ARとカメハメハ大王像のコラボレーションが見られます。王国時代の人々が画面を見たら、きっとビックリすることでしょう…。
(文字が銅像の周りをまわります。)
さらに、足元にはひし形のマークが現れます。それに沿って、歩きながら銅像が見られるような仕様に。
内容は、英語でのみとなっていますが、ふんだんに使われている画像は、様々なことを教えてくれ、同時に、ハワイについて、より深く考えさせるものとなっています。
現代の技術を使うことで、銅像を実際に見ながら、ハワイの歴史や文化を学ぶことができるという新たな取り組み。ぜひ、皆さんも試してみては?
アプリ「Kii A Loaa」について詳しくはこちらで
リリウオカラニ女王像がある場所はこちら
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