今年で30回目を迎えたメイド・イン・ハワイ・フェスティバル

2024.08.27

メイド・イン・ハワイ製品を紹介するハワイ州最大の即売イベント、メイド・イン・ハワイ・フェスティバルが今年もハワイ・コンベンション・センターで開催されました。今年は8月23日から週末にかけての3日間、30年という節目を迎え、なんと700を超える出店ブースが一堂に会しました!

ハワイの食品、アート、ファッション、雑貨、ギフト、ジュエリー、クラフトアイテムなどあらゆるジャンルの地元企業が出店し、有名老舗企業からアップカミングの新しいブランドまで、ハワイのカルチャー、多様性、クリエイティビティーを発表する場となっているのがメイド・イン・ハワイ・フェスティバルなのです。

毎年楽しみにしている地元民が多く、ローカル同様毎年楽しみにしている私も会場に足を運び、人気ブランドや初出店のファッション、アートブランドをチェックしてきました!

ハワイファッションの注目はナウパカプリント

日本でも人気のライフスタイルブランド、ジャナ・ラム(Jana Lam)では、メイド・イン・ハワイ・フェスティバルで新作プリント、ナウパカが新しくリリースされました。

ナウパカは、半分の形状をしたユニークな花が特徴の植物。ビーチサイドに咲くナウパカと山に咲くナウパカの花を合わせると完成した一つの花となり、ハワイの伝説では切ない愛の物語として語られています。そんなハワイの文化や歴史に触れたアイテムに多く出会えるのも、メイド・イン・ハワイ・フェスティバルの醍醐味です。

マウイ島マカワオから出店していたサステナブルなファッションブランド、クルア(Kulua)でも、グリーン地に白のナウパカをあしらったデザインを発表。また、カイムキに直営店を構えるアパレルブランド、テン・トゥモロー(Ten Tomorrow)でも、ナウパカをデザインしたコレクションが出ていました。どうやら今年はハワイでナウパカが流行しているようです!

また、ナウパカ以外に会場でよく目にしたのは、ハワイアンデニムと呼ばれるパラカのファッションアイテムたち。アロハシャツよりも長い歴史のあるパラカが、ナウパカとならんで今年のローカルブランドのトレンドになっていました。

2021年メイド・イン・ハワイ・フェスティバルでデビューを飾ったローカルバッグブランド、シタディン(Citadine)ではカラフルなパラカのショーツ、ブラウス、ムームーなど新しいアパレルラインをリリースしていました。

初出店ブランドも多数!

去年と比べて出店数もグッと増え、多くのファッションブランドが初出店していたメイド・イン・ハワイ・フェスティバル。

ハワイ在住の日本人Aiさんがデザイン、プリントから縫製まで全て一人で手がけているアイロハ・デザイン(AI-LOHA Design)は今回初出店。以前から気になっていたカラフルなALOHAのプリントが施されたおしゃれなバッグやポーチの他に、ハワイのB級グルメ、スパムをデザインしたバッグも!普段はアラモアナセンターのマラマ・ハワイ・ポップアップに出店しているそう。

ビールが大好きで、ビールのソムリエとも言えるシセロン(Cicerone)の資格を持つアーティスト、マティアス・ソラリオ(Matias Solario)氏も初出店していました。

クルンと伸びた髭が特徴的なソラリオ氏が描くアートは、ハワイに点在しているミッドセンチュリーモダンな建築物をメインに、ノスタルジックなハワイの姿を自身のスタイルでアレンジしています。

ハワイのグリーンルームギャラリーでも扱われていて、注目の気鋭アーティストです。

ミスターメロー(Mr. Mellow)のゆるキャラでお馴染み、モイリイリに直営店を構え、店内でシルクスクリーンプリントを手作業で行なっているブランド、ウィミニ・スタジオ(Wimini Studio)も発見。メイド・イン・ハワイ・フェスティバルは初出店だそうです!

ハワイをテーマにした自然やハワイ語を使ってイラストレーターのユタカ・チノ氏が描くゆるーいアートが癒しの存在です。一つ一つ手作業でプリントしているで、マスプロダクションと違った個性のあるアイテムが出来上がります。これもメイド・イン・ハワイならでは。

ファッションやアートのブースではオーナー自身がブースに立っていることも多いので、直接クリエイターたちに出会えるのもメイド・イン・ハワイ・フェスティバルの醍醐味です。

マウイ島から初出店していたのは、マウイ島の花であるピンクダマスクローズ、ハワイ語でロケラニ(Lokelani)を使ったロケラニ・エッセンシャルズ(Lokelani Essentials)というボディーケア商品のブランド。

マウイ島にある自社ファームで育てたロケラニ、ピカケ、プルメリアなどを使った芳香蒸留水(ハイドロゾル)、ボディーオイルなどを販売していました。気さくなマネージャーやセールススタッフさんが丁寧に商品の説明をしてくれました。

2019年にホノルルでスタートしたアパレルブランド、ブラック・ポイント・カンパニー(Black Point Company)も初出店!手押しのスタンプでプリントを起こしたビンテージ風のスウェットシャツや、ユニセックスなトラッカーハットなど、ハワイとカリフォルニアテイストをミックスさせたスタイリッシュさが特徴的です。

アップサイクル(Upcycled)やリパーパス(Re-purpose)などエコフレンドリーな要素もしっかりと取り入れて、今後ブレイクしそうな注目のブランドです。

そして、オアフ島に4店舗直営店を持ち、ローカルに絶大な人気を誇るアパレルブランド、ファイティング・イール(Fighting Eel)。なんとファイティング・イールも今年初出店!

フェスティバル限定のプリントデザインを特別販売していたためか、ブースの周りにとぐろを巻くように長蛇の列が!ファイティング・イールの服を着た熱烈なファンたちがお買い物を楽しんでいました。

上記のブランド以外にも、ハワイで活躍する才能あふれるデザイナーやアーティストたちが多数出店していました。メイド・イン・ハワイ・フェスティバルでリリースする新発売の商品や、お得なスペシャルプライスが行われているのも、このイベントならではの魅力です。

ハワイでは現在多くのポップアップショップやイベントを開催していますが、これだけ多くの出店者が集まるハワイのイベントはメイド・イン・ハワイ・フェスティバルくらいではないでしょうか。

1日では回りきれないくらいのボリューム感なので、来年のメイド・イン・ハワイ・フェスティバルに行く計画を立てる場合は、時間に余裕を持ったプランニングがおすすめです。そして大きめのエコバッグ持参もお忘れなく!

メイド・イン・ハワイ・フェスティバル/ Made in Hawaii Festival

https://madeinhawaiifestival.com
会場: ハワイ・コンベンション・センター
1801 Kalākaua Ave, Honolulu, HI 96815, USA
開催時期: 毎年8月
営業時間: 金曜 10:00 - 20:00, 土曜 9:00 - 20:00, 日曜 9:00 - 17:00
入場料: $8.00

ハワイ・コンベンション・センター地図

なお、ハワイ州観光局ではハワイ産の商品が当たる「メイド・イン・ハワイ・フェスティバル開催記念キャンペーン」を実施中です。
詳細はこちら。
https://www.allhawaii.jp/htjnews/5968/

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